【フリーランス経営哲学講座】#8 プロになるには会社員を経験するべきか?

読者

一度WEB制作会社に就職するか、すぐフリーランスになるか迷っています。やっぱり会社員を経験しないと、フリーランスは難しいですか?

栗林

何の業界でもフリーランスになる前には、「同じ業界の会社員になってから満を持して独立する」みたいな流れがあります。一方でいきなりフリーランスになれる時代でもあるので、様々な意見が交錯しています。なので我々でもその辺りについて話し合ってみましょう。

答えはラーメン屋が教えてくれます

栗林

プロになる前に会社員という経験が必要かどうかは、人によってそれぞれ異なります。

読者

みんなに共通する答えはないんですね。ちなみに私は会社員経験が必要ですか?

たとえば、ラーメンが好きだからラーメン屋さんを始めるとします。ラーメンが好きだからどこのラーメンが美味しいとか美味しくないとかよく知ってるけど、作り方がわからないとします。特に1日に何百杯と作る方法は知らないと。

そうすると、ラーメン屋さんに勤めてみて、作り方を学んだほうがいいよね。作り方を知ってればいいけどね。

会社員とフリーランスを選ぶ判断基準

読者

作り方を知っていれば会社員になる必要はない気がします…最近はネットにレシピもありますし。

で、作り方を知ってたとして、材料をどこから仕入れたらいいかわからないとします。そのラーメン屋さんの材料の仕入れ先ってネットとかにも情報は出ないから、実際に勤めて仕入れ先を把握したほうが早いよね。配送トラックを尾行したりして仕入れ先を把握するのもいいよね。

ようはどんな手を使ってでも仕入れ先と仕入れ価格がわかればいいわけで、勤めたほうが早くわかるなら勤めたほうがいいしね。

栗林

ラーメンの作り方も仕入れ先も知ってて、自分がやる気十分だったら、そんなにお勤めをする必要はないと思うよ。あとは作って売るだけだからね。

つまりね、どの業界かわかんないけど、あなたがフリーランスでやっていくとしたときに、足りない知識や情報がお勤めをすることによって手に入るのなら、お勤めをしたほうがいいよね。ネットで情報収集したりスクールに通ったり独学でやったほうが早いなら、お勤めはいらないと思いますよ。

会社員が必要なフリーランスと不要なフリーランス

自分にとって何が足りない情報なのかは、人によってそれぞれ違うからね。

読者

自分に足りないものを知ることも大切ですね!私も時間を取って考えてみます。

ちょっとしたメールでのお客とのやりとりとかビジネスマナーとか、些細な手続きとかを知らなくて不安を感じるなら、会社員を経験することで必要なスキルが得られるから不安を解消できるよね。

あとは、ネットにもほとんど出ないような特殊技術を商売にするとか、人脈以外で仕事を取る方法がないようなビジネスだったら、会社員として仕事をしながら人脈を育てていって、独立したらよろしくね~、みたいな感じで関係性を作っておくとかね。

ようはね、自分がフリーランスとしてやっていくとしたら、「今の自分に足りないものは何か」をまず明確にする。それで会社員をして足りないものを手に入れられるなら、会社員をやったほうがいいよ。

栗林

でも、会社員をしても特に手に入れる必要性のあるものがないのなら、やらなくていいですよ。

栗林の仕事が早い2つの秘密

みなさんの仕事ぶりを見てるとね、とにかく判断が遅い

みなさんの仕事ぶりを見てるとね、とにかく判断が遅いです。他の人からみると私はすごく仕事が早いように見えるらしいんだけど、その早さは能力が高いからじゃないんです。

栗林

私の仕事が早く見えるのは、実は判断が早いからなんです。

読者

「仕事の早さ=判断の早さ」なんですね。栗林さんはどうして判断が早いんですか?

で、その判断の早さの秘密は何かっていうと、ひとつは目的がとても明確なんです。そしてもうひとつは、今の自分の能力を正確に把握すること。目的さえ明確にして、今の自分の能力を正確に把握しておけば、目的達成のために不必要なものと必要なものがなにかって、すぐにわかるよ。

会社員で「時間を無駄にする人」と「豊かになる人」の違い

今回の話の根っこにある目的は「フリーランスとして豊かに生きていくこと」この一点なんです。他の目的なんてないの。

栗林

この目的を達成するために、今のあなたに足りないものを補いましょうってことで、会社員を経験して補えるなら経験したほうがいいし、補えないなら会社員の経験なんて何の意味もないよ。やるだけ時間の無駄。

人生の時間って限られているから、目的達成に関係のないことを勉強している時間なんてないよ。

読者

これまで会社員をする目的なんて考えていませんでした。他にも色々と時間を無駄にしてきた気がする…

不安が解消されても何も解決していない

今の自分に数学で連立方程式とか、理科で元素記号とかね、まったく必要ないでしょ。何となく漫然と何かを勉強してれば不安が解消されたような気になるけど、そんなんじゃ何の目的も達成できないよ。

栗林

判断が遅い人って、目的があいまいだし、今の自分の能力も正確に把握してない。

だから、漠然と「いろんなことを経験したほうがいいのかなぁ」なんてことを思いつく。何を達成したいのかあいまいだから、いろんなことを・・・、みたいな発想が出ちゃうんだよ。

読者

すごく耳が痛いです…仕事以外に学生時代の勉強も目的なんて持っていませんでした。ただ言われたことをやっていた気がする…

人生迷子から目標達成当たり前の人生へ

地図を使って目的地にたどり着こうとする場合、目的地っていうのが達成したい目標で、現在地ってのが今の自分の実力です。みんな目的地はもちろんのこと、現在地すら見失ってるんだから、迷子になって当たり前なの。

みんないつまでたっても迷子だから、判断が遅いの。だから、目的地と現在地をはっきりさせようねってことです。

栗林

あとね、みんな、自分の実力を正確に把握することを嫌がります。自分のダメさに自分で気がついちゃうからね。

でも、自分のダメさから目をそらさずに直視して、目的達成のために足りないものを把握できた人から、順番に目的地にたどり着けます。

会社員を経験するべきかどうかって話だったと思うんだけど、現在地と目的地をはっきりさせれば、すぐに答えはでますよ、ってことです。

本日は以上です。

本記事の動画はこちら

【無料】『フリーランス経営哲学講座』メールマガジン

本サイトの内容をさらに深く掘り下げたい方向けに、フリーランス経営哲学講座では、ZoomによるYoutube公開収録を無料にて行っています。
本メルマガにご登録された方は無料で参加可能ですので、こちらからお気軽にご登録ください。