【フリーランス経営哲学講座】#27自己啓発は成功するために必要なのか?

読者

ビジネスはマインドセットが大切だと聞きました。他にも自己啓発、コーチングなど有効なものは多いと思うのですが、フリーランスとして生き残る為に何をするのがオススメですか?

栗林

何もビジネスをしたことがないのに、1億稼ぐマインドセットみたいな自己啓発やコーチングみたいなものばかり頑張る人が多いが、それで本当に成功することができるのでしょうか?改めて考えてみましょう。

自己啓発に夢中になる=自己啓発できてない

自己啓発セミナーやコーチングみたいなのが、そんなに悪いものとは思ってないです。セミナーに支払うお金のことは考えなきゃいけないけど、ああいうので元気が出る人はいっぱいいるしね。

ただね、自己啓発とかに長い間はまっちゃう人って、自己啓発できてないから長い間はまっちゃうんですよ。

読者

たしかに自己啓発できている人は、「自己啓発、自己啓発」と言わないで他のことに夢中になっていますね。

自己啓発出来たらさっさと卒業すればいいじゃん。いつまでもやってるってことは、幸せじゃないしお金も稼げてないんですよね。いつまでもできないから、落第して留年してるってことですよね。

そうはいっても、自己啓発ってちょっとした洗脳みたいなところはあるからね。今までの価値観を全否定して、真逆の価値観を植え付けるんだよね。

栗林

だから、新しい世界に生まれ変わったような、嫌な世界から自分を救ってくれたというか、そういう感覚におちいってしまうから、すごく気持ちいいというか、そういう気持ちよさを感じてしまうんだよね。

自分のせいじゃない=自己啓発を卒業できない

でね、嫌な世界から自分を救ってくれたという感覚なんだけど、これってね、自分が嫌な目にあってるのは自分のせいじゃなくて他人のせい、という思いが根っこにあるんだよ。

救ってくれたという表現自体に、そういう意味が含まれてるっていうかね。親とか世間とかが自分に間違った価値観を植え付けたから、自分はおかしな世界に落っこちて理不尽な目にあっていたんだと。

だからね、自己啓発にどっぷりハマっちゃって卒業できない人というのは、他責性というか、理不尽は自分のせいじゃないと思う傾向があるから、自分を改めようというのがないから、いつまでたっても卒業できないんですよ。

読者

他責マインドがあると、自分の改善できる点に目が向かないですね。

栗林

もちろんね、自己啓発で考え方や行動を変えることになるんだけど、自己啓発をやり続けることで自分に間違った価値観を植え付けた親とか社会に対して、仕返しをしてるっていうかね。そういう気分になるんですよ。仕返しをするって、気持ちいいでしょ。だからやり続けちゃうんだよね。

自己啓発をやってるだけでは現実は変わりません

でも、この仕返しって、仕返しをしてる気分になってるだけで、本当に仕返しはしてないんですよ。だって、親とか社会とかに直接文句を言っているわけじゃないしね。だから、せいぜい最近あいつ変なことやってるな、ぐらいにしか思われてないんだよね。

つまりね、この自己啓発をやってるだけで仕返しをしている気分になっている人って、すごくメンタル弱いんですよ。

栗林

こんなことをしているだけで、仕返しをしている気分になって満足してないで、さっさと1億円稼いで周りをあっと言わせればいいじゃん。でも、そういう行動につながらないんだよね。

読者

自己啓発をやるだけよりも、技術を身につけて困った人を1人でも助けた方がビジネスにつながりますね。

「ありがとう」を100回言うよりも1回言われましょう

たとえばね、ありがとうを1日何回言いましょう、みたいなのがあるんですよ。これはこれで、すごくいいことなんですよ。「ありがとう」という語呂にはなんか不思議な力がありそうだし、念仏のように唱えてると、唱えている間は悪いこと考えないから、すごくいいんですよ。

栗林

ただね、そういう「ありがとう」を自分が言えるようになったら、今度は他人から「ありがとう」って言われる行動をしてみようよ。いつまでも自分ばっかり「ありがとう」を言ってないで、人から言われてみなって。

読者

「ありがとう」を言うだけでは自己満足ですが、言われる行動をしたら相手に価値提供する技術が上がりますね!

人間ってレベルに応じたことをやらないと、成長できないようになってます。ロープレゲームのレベル上げだって、自分のレベルが上がっちゃうと、同じレベルの敵ばかり倒しても経験値が少ないから成長しないじゃん。違うフィールドに行って少し強めの敵を倒さないと、レベル上がらないよね。

人生もそれと一緒で、いつまでも同じ場所で同じことやってたら、レベルは上がらないんだよ。

「元気よくあいさつしたから褒めて」は子供までです

栗林

あとね、人間って年齢に応じて世間から求められるものが違ってきます。子供のうちは元気よくあいさつできただけで褒められるけど、30才にもなって「元気よくあいさつしたから褒めて」って思ってたら、そいつダメでしょ。

でね、いつまでも同じ自己啓発にハマり続けて自分すごいって思ってたら、30才になって元気よくあいさつしたから褒めて、っていうのと同じだよ。

読者

「褒めて」っていう人がいたら、白い目で見てしまいます。

だから、いつまでも同じ自己啓発ばかりしてないで、適当なところで次の段階へすすもうね。

「成功者が話す自己啓発」は勘違いから始まった

栗林

でね、自己啓発だけで成功できるかって話なんだけど、成功の定義にもよるんだけど、お金を稼ぐことを成功にするなら、それは無理だよね。

お金を稼ぐには技術がいるからね。ただね、お金を稼ごうとすると技術に加えて人間関係とか人生の考え方とか、いろんなことを学ぶから、お金を稼いだ人って一般向けにもっともらしい話ができる人が多いんですよ。

で、そういう人の一般向けの話を聞くと、すごくいいこと言ってるから納得しちゃうんだけど、経営技術の話は専門的だから一般向けにはしないですよ。だから、自己啓発っぽいことだけでいけるのかな、って勘違いするよね。

読者

勘違いして話したことを学んでも、お金を稼げないのは当たり前ですね。

人生激変する半年間「1日4回のありがとう」

さっき、成功の定義にもよるんだけどって話したんだけど、成功の定義をお金じゃなくて「幸せ」とするなら、専門技術がなくてもできる方法はあるよ。自分が「ありがとう」を言うんじゃなくて、1日4回、人から「ありがとう」を言われるのを半年間続けみてください。

栗林

人生激変するから。お買い物して店員さんに言われるのはなしよ。そういうのじゃなくて、何気ない生活の中で言われるように行動してみてください。

読者

「相手が何を求めているか考える力」「相手が求めている技術を高める力」が上がりそうですね!私もやってみます!

同じ人から1日4回でもいいし、二人の人から1日2回でもいいよ。どういう組み合わせでもいいから、1日4回を半年間続けてみてください。

他人の喜びに意識を向けると人間は悩まなくなります

これをやるとね、意識を常に他人の喜びに置くことになるんですよ。どうしたらこの人は「ありがとう」って言ってくれるか考えなきゃいけないからね。自分じゃなくて他人のことを考えてる。しかも、感謝の言葉を言わせようとするんだよね。これがすごくいいんですよ。

人間の悩みって、自分のことばかり考えすぎるから苦しくなるんですよ。

他人の喜びに意識を置いてるときって、自分の苦しみは忘れてることが多いですから。

栗林

あとね、前にお金のメンタルブロックについて話したと思うんだけど、ああいうのはマインドセットとか自己啓発とかでも取り扱ってると思うから、そういう知識をもっておくのは良いと思います。

あと、フリーランスを始めて順調に成長してくるとね、考え方や人生観みたいなことでいろんな壁に当たるんですよ。そういう壁に当たったときって、まさに自分が成長しようとしているときでね、そういうときに自己啓発みたいなのをスパイスのように上手に利用できるといいですよ、って感じですね。

読者

自己啓発はそれだけに夢中になるものではなく、スパイスのようにポイントポイントで使うものなんですね。

本日は以上です。

本記事の動画はこちら

【無料】『フリーランス経営哲学講座』メールマガジン

本サイトの内容をさらに深く掘り下げたい方向けに、フリーランス経営哲学講座では、ZoomによるYoutube公開収録を無料にて行っています。
本メルマガにご登録された方は無料で参加可能ですので、こちらからお気軽にご登録ください。