【フリーランス経営哲学講座】#26育児と仕事をどう両立すればいいのか?

読者

フリーランスになりたいのですが、小さな子供がいて育児に時間を取られます。育児と仕事、両方がんばりたいのですが、何かアドバイスをいただけますか?

栗林

どうしても日々の育児に追われて毎日が中途半端になります。うまく子供と向き合いつつ、自分のやりたいこともできるようにするにはどうすればいいのでしょうか?育児と仕事を両立する方法について今一度考えてみましょう。

解決できない悩みは具体性がない

栗林

何か物事がうまくいってないなぁ、中途半端だなぁと感じるときって、悩みに具体性がないことが多いです。そもそも、中途半端とか、うまく子供と向き合うの「うまく」って部分の表現が曖昧ですよね。

読者

私も「育児も仕事も上手くやりたい」って思っていますが、曖昧ですね。

悩みに具体性がないときって、ものすごいバラ色の状態をイメージしてるって言うか、ありえない理想的な状態をイメージして、その願いが叶わないから悩んでます、ってことが多いんですよ。

仕事はていねいにきっちり仕上げて、お客からは喜びの言葉を浴びせられてね、仕事が終わったら子どもとほんわかおだやかに関わって、子供の寝顔を見ながら幸せを感じる・・・、なんてことをイメージして、そのイメージにほど遠いから悩んでるんでしょ。

いや、それはあなたの実力じゃ無理です、って答えるしかないですね。

育児で苦労するのは当たり前です

もちろん、こういう状態を実現できている人はいますよ。すごく少ないですけど。ただね、ほとんどの人は実力をつけてから、余裕で稼げるようになってから子供を作ったの。

だから、稼ぎを削ってでも子供との時間を取ろうと考えて、こういうライフスタイルを選ぶんですよ。子どもって、結婚したら勢いで作っちゃう人が多いというか、ほとんどそうですよね。

読者

私も結婚して、すぐに子供を作りました。

栗林

まずは、妊娠したかどうか気になりますよね。で、妊娠したら、妊娠中の体調とかつわりとか、お腹の赤ちゃんの発達具合とかがいろいろ気になりますよね。やがて出産の日が近づいてくると出産に向けていろんな準備が必要で、いざ出産となると無事に生まれてくるか気が気じゃないでしょ。

つまりね、結婚して子供を作ろうってことになってから出産のときまで、目の前で起きていることに集中してるから、その先の子育てライフスタイルがどうなるかなんて考えが及ばないわけです。

考えてないってことは、作戦とか準備無しで戦場に突撃してったようなもんで、そりゃ現地で苦労するのは当たり前ですよね。

ほんわかイメージを捨て、良くなる方法を実践すればいいだけ

でもね、実力がない以上、さっき言ったようなライフスタイルは無理なんですよ。人間って、自分にとって無理なことなのに、どうしてできないんだろうって悩むんですよ。ありえないことを求めるから悩むんですよ。

じゃあどうすればいいかということなんですけど、まず、ほんわか理想イメージは無理だとしっかり理解してもらったうえでね、今より少しでも良くなる方法を考えて実践すればいいだけなんです。

読者

ほんわか理想イメージは捨てます!今より良くなるには、どうすればいいですか?

今は悩みに具体性とか実現性がないから、解決策がみつからないんです。悩みに具体性とか実現性を持たせれば、解決策はちゃんと出てきますよ。

栗林

悩みをね「うまく関わる」とか「中途半端」とか曖昧な表現をやめて、あと1日2時間仕事時間を増やす方法とか、あと1日1時間子供の世話をする時間を増やすとか、数字に置き換えてしまえばいいんです。数字に置き換えてしまえば、すぐに解決方法は見つかりますよ。

世の中の99%の問題を解決する方法「お金」

でね、子育てとか、病気の家族とか、親の介護とか、身内のお世話に時間を取られて自分のやりたいことができないという話はみんな同じなんですけど、

こういう問題のほとんどはというか、99%はお金で解決できます。

読者

たしかに育児や仕事はもちろん、色々なことがお金で解決できますね。

栗林

だからね、お金を使って人に代わってもらえばいいわけです。お金を払えばね、代わりにやってくれる人はちゃんといます。そうはいってもね、みなさんお金がないからできないって言うでしょ。

じゃあね、代わりにやってくれる人のコストがいくらで、その空いた時間で自分がいくら稼げるようになるのか、きちんと計算したことありますか?

実はね、ほとんどの人がこういう計算をきちんとやってないです。なんとなくイメージだけで、お金がかかりそうとか、うまくやってくれなさそうと思って、調べてないんですよ。

あとね、自分の仕事時間をどれくらい増やしたら、どれくらい収入が増えるのかもきちんと把握してないです。ただ単に忙しいからもっと時間が欲しいなぁ、と思ってるだけです。

読者

私も計算していませんでした。自分の時給以下で人に頼めるなら、頼んだ方がいいですね。

まずは自分の実力に気がついてください

でね、そう言われたらきちんと計算してみようということで、素直な人はいろいろ調べて具体的に計算してくれます。で、実際に計算してみるとね、たいした結果は出ないと思うことが多いです。そこでなんとなくがっかりするんだけど、実はこのプロセスは無駄ではないです。

がっかりというのは、自分の理想から離れすぎていることに気が付いたからなんだけど、今の自分の実力に気がつくってすごく大事なことです。人は誰でも自分の実力を3割増しぐらいで評価してるから、こういう世間を知るってことで適正評価に戻るので、不平不満を言わずに自分のやるべきことをきちんとやり続けるようになります。

栗林

さっき「たいした結果は出ないと思うことが多い」と言ったけど、自分の実力を正確に把握できたら、1日2時間も時間が増えることのありがたさに気が付くはずです。お金を払ってベビーシッターを使ってでも、自分に2時間投入することでどれほど将来への投資になるか、気がつけるようになるからね。

読者

2時間もあったら、なんでもできますね!

先送りは永遠に問題が解決しない

あとね、自分に起きる問題を未解決のまま先送りすると、また同じ問題に出くわします。今回の場合は育児問題なんだけど、そういう不満を抱えていても、子供が大きくなれば育児問題は消えてなくなります。

じゃあ、消えてなくなればそれで終わりかというと、そうではないんですよ。今度は親の介護とかで、同じ問題が発生します。で、また不満を抱えて介護して、親が死んだら問題は消えてなくなるんだけど、これも未解決のまま先送りしたのと同じです。

するとね、今度生まれ変わったときの人生で、また同じ育児問題にぶちあたるんですよ。いい加減に先送りしないで解決しなさいって。

読者

お金の問題があると「育児で悩んで親の介護で悩んで、次は自分の老後」と一生苦しみそうですね。

栗林

解決するってのはどういうことかというと、1つ目は自分の準備不足が原因だと自覚して不満を持たずに少しの具体的な解決で納得すること。2つ目は親の介護に向けて大金を準備しておいて、その時が来たら大金を投入してあげること、ですね。

問題は後悔しないうちに早く解決してください

今回の育児の準備不足を十分に反省したら、親の介護問題が発生したら自分が大金を投入して解決するぞ、って決めておくことです。

そうやって決めておくとね、同じ問題が何世代にもわたって繰り返し出てくる、なんてことはないですよ。

栗林

私からみるとね、みんな長い時間をかけて同じ問題ばっかり繰り返しやってるんだよね。飽きないのかな?って思います。私は飽きっぽいから、同じ問題を何回もやりたくないんですよ。だからさっさと解決して、次々と新しい問題に挑戦したいって思ってますよ。

本日は以上です。

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