フリーランスは会社に縛られずに自分らしく生きれるというメリットがあるが、多くの人は「自分らしさ」というものが一体何なのかを理解していない人が多いです。
そして理解していないからこそ、インフルエンサーが振りかざす幸福の形(「○ヶ月で○○万円稼いで自由になる!」)みたいなものに振り回されることにもなります。
あと、むしろ「自分らしく生きる」みたいなものが強迫観念となって、「夢を持たないとダメ」と上司が部下に強制する”ドリームハラスメント”という言葉も生まれていますよね。
そこで今日は「自分らしく生きる」ということは一体どういうことなのか、どのように道筋を立てて考えていけばいいのか?話していきましょう。
インフルエンサーに振り回される理由「すごく新鮮で衝撃を受けた」
「○ヶ月で○○万円稼いで自由になる!」)みたいなインフルエンサーになんで振り回されるかというと、そんな価値観を知らなかったから、すごく新鮮で衝撃を受けちゃったので、振り回されるんだよね。
これは学校教育のせいだと思うんだけど、学校って嫌なことを我慢する能力を身につけるところなんだよね。嫌なことを我慢して、みんなで集団行動できるのが良いことだ、みたいなことを刷り込まれていくんだよね。
勉強が嫌いでも半分強制的に机に座らせられていましたね。
あとね、学校で職業体験みたいなものやるんだけどね、スーパーの店員とか、図書館の受付とか、保育園とか、ファミレスの店員とか、工場作業とかやるんだよね。
あ、こういう職業体験って、公立中学の話ね。私立の進学校とかだと職業体験とかで弁護士事務所とかあってね、裁判所に連れてってもらって弁護士の仕事を目の当たりにできたりするんだよ。会計士とかもあるんだよ。なんかこう、レベルが違うよね。
自分らしさが分からない理由「知識や情報量が少ない」
自分らしさがわからない、とはどういうことかというとね、一つには単純に知識とか情報量が少ないだけです。何ヶ月で何万円、という情報を知らないから、初めて知らされて驚いちゃうんだよね。そんなもん、学校にいるうちに習っとけばいいのに、って思うよ。
知らない世界を見せられると、どうしても心が動いてしまいます。
さっきの職業体験の話なんだけど、見せられる世界が保育士さんとかスーパーの店員とかだとさ、そういうのが大人の仕事の世界だって思うよね。ところが弁護士に裁判所に連れてってもらって実際の裁判業務を目の当たりにするとさ、その子の価値観って公立中学の子たちとは全然違ったものになるよね。
ようはね、学校にいるときは、
学校が提示してくれる価値観がすべてだから、その価値観の中から自分の生き方を選択するんだよね。
知らない生き方は選択肢に入らないですものね。学校に選択肢が決められるのは少し残酷な気持ちがします。
ビックリして永遠に迷子の現代人
ところが、そうやって選択してみて社会に出てみたらけっこう大変で、そんなときに何ヶ月で何万円とかタワマンから夜景眺めてるとか、そういうのをネットで見つけちゃうもんだから、まずビックリしちゃうんだよね。
それから自分で試行錯誤するんだけど、何をやってもうまくいかないというか、タワマンから夜景とかバリ島でバカンスにはならなくて、結局今までの自分と変わらなくて。
そうすると、今の自分の仕事は嫌だけど、何ヶ月で何万円とかタワマン夜景とかにもなれなくて、今の自分って何だろうとか、自分らしさってどういうんだろう、きっと自分にもこう「ぱーっ」「きらきら~」みたいな感じで幸せになれる何かがあるかも、と思っちゃうんだよね。
で、そのままずっと迷子になってる。
情報が多い現代だからこそ、混乱してしまい迷子になる人は多そうですね。
ほとんどの人は努力しても夢は叶いません
ハッキリ言います。ほとんどの人は、夢なんて持てません。夢なんて、生まれながらにして「そこそこ」「ほどほど」の能力を持つ人が、自分を磨きまくって必死で努力してやっと叶うものであって、
ほとんどの人は「そこそこ」「ほどほど」の能力がないから、努力しても叶いません。
別にさ、フリーランスで生きてくのって、夢でも何でもないよ。みなさん、どうしてもサラリーマンで生きていくのは嫌なんだよね。それは私も同じです。だから、なんとか雇われずに自分だけで生きていく方法がないか必死で探してさ、努力して勉強して、生きるためになんとかやっていくわけですよ。
それって、夢とかいうほどまぶしくてキラキラしたものじゃなくてさ、もっと泥臭いものだよね。
たしかにフリーランスは、寝て見る夢みたいなイメージとは違いますね。
自分らしさを考えている時=手を抜いている時
そうやって泥臭くやってるとさ、意外と稼げた?とか思いのほかうまくいったとか、えっ、税金ってこんなに高いの?みたいなことをやっと感じるようになります。
もう1回言うけどさ、それって、夢って言うほどキラキラしてないですよね。
自分らしさを考えてるときって、必死で打ち込んでない状態のときです。
必死で打ち込んでるときって、自分らしさとか考えてる暇ないの。楽しいとか楽しくないとかどうでもよくて、ただただ必死でやってるだけなんだよね。で、必死でやって何かのめどがついたときに、ふっと立ち止まってこのままでいいのかなとか、もっと自分のやりたいことをやったほうがいいのかなとか考え始めて、模索を始めるのはいいですよ。
でもね、何ヶ月で何万円みたいなのに踊らされる人って、何一つ必死でやってないんですよ。勤務先がブラック企業で地獄だっていうならね、その地獄に耐える根性を持っているんだから、フリーランスになって自分のために1年間地獄のように働けばね、やっていけるめどは立ちますよ。
「悩んだり落ち込んだりするのは、暇だから」とよくいいますよね。
そんなに難しいことじゃないんだよ。もちろん、夢なんて輝かしいものじゃないけどね。
立ち止まる暇があったら、さっさと目的地に向かう
いつまでたっても何ヶ月で何万円みたいなのに踊らされる人って、結局なにもやってないのと同じなんですよ。ちょっとやってみたら、思いのほか大変だった。で、大変だったから、すぐに立ち止まって考えるの。これは自分に向いてないかもとか、このままでいいのかなとかね。
ちょっと大変だと、みんなすぐに立ち止まるの。でもさ、電車乗ったらいきなり東京駅ってわけじゃないんだよ。平井、亀戸、錦糸町って順番があるんだよ。でね、各駅停車で駅に止まるたびにさ、電車の駅を降りてね、なんでここは東京駅じゃないんだろうって、考えるの。そんなことしてないで、さっさと東京駅に行けよって。
降りる度に次の電車に乗っていたら、無駄に時間がかかりますね。
楽して稼げるまでは楽じゃないです
結局、何ヶ月で何万円みたいなのに踊らされる人って、楽をして稼げることを期待してるの。もちろんね、楽をして稼ぐ方法はあるよ。それはね、
楽をして稼げる仕組みとか技術とかシステムを手に入れたらの話なんですよ。
ただ、楽をして稼げるシステムを手に入れるまでが大変なんですよ。そんなもんが簡単に手に入ったら、みんな楽して金持ちになれるわけで、それはただの詐欺でしょって。
自分らしさにたどり着くのに必要なことはね、倒れるくらいに全力で走りぬくことなんですよ。
今回はね、お金か自由か名誉かって話はしなかったんだけど、私は自分にとって自由がもっとも大切だって気が付けたのは、お金も名誉も手に入れようと、倒れるくらいに全力で頑張ったからなんですよ。そこまでやり切ったから、やりきる過程でいろんな知識とか情報が手に入りました。
いろんな生き方があることもわかりました。その結果、自分にとって自由が一番大事だってやっとわかったんですよ。
走り切る前から「途中で何が手に入るかな」なんて考えても意味がないですね。
泥臭いけれど天職を見つけられる唯一の方法
自分らしさにたどり着くにはね、ちょっと楽しそうで、自分にできそうかなと思えるようなことを、泥臭く倒れるくらいにやるの。
そうするとね、始めてすぐに楽しいとか嬉しいとか、どっか飛んでっちゃう。そう、飛んでっちゃうくらいにやるの。それぐらいやるとね、自分に必要なことと不要なことが、やっと見えてきて、自分らしさがわかるようになる。
実際にやらないと分からないことって多いですね。走り切った自分にワクワクし、倒れるくらいにやります!
いつか人生のやりがいような仕事というか、天職の話をしたと思うんだけど、天職なんてないんですよ。必死でやりぬいた仕事のことをね、あとからふっと振り返ったときに、天職だったかもしれないな、と思うのが天職なんですよ。
頑張れば頑張るほど地獄を見る人の特徴
こういうとね、僕は私は、どんなこともそんなに頑張れません。って言うの。うん、頑張れるのも生まれつきの能力の一つだから、頑張れない人は頑張らなくていいですよ。っていうか、頑張ってはいけないというのが正しいです。
自分にない能力を努力でひねり出そうとすると、地獄を見るからね。
片岡さんだって、倒れるくらいに努力したって、サッカーの日本代表には選ばれないし、コンサドーレ札幌にだって入れないでしょ。そういう人はね、自分が打ち込めるものを時間をかけて気長に探すか、あるいは頑張らなくても幸せに生きられる方法を探していきましょう。お金、自由、名誉。何一つ手に入らなくても、幸せを感じる方法はちゃんとありますから。
無理に頑張るのではなく、「打ち込めるか」で走り切るものを探します!
本日は以上です。
「フリーランスなら周りと差別化するために自分らしさを出せ」と言われました。でも私らしさって、一体何なのでしょうか?考えれば考えるほど分からないので、ヒントをいただきたいです。