フリーランスは個人事業であることがほとんどのため、生活費と事業資金が混ざってしまうことが多く、いくら稼いでいるのかわかりにくいという人が多いです。そのため、フリーランスのお金の管理はどうするべきかについて議論していきましょう。
収入、支出、経費、娯楽全てごちゃまぜな人が多いです
多くのフリーランスは株式会社ではなく個人事業なので、売り上げを振り込んでもらう銀行口座は自分の個人名義の口座だよね。で、今はひとつの銀行でひとつの口座しか持てない時代だから、個人一人でそんなにたくさんの銀行口座は持てないんですよ。
昔は誰でもたくさんの銀行口座を持てたんだけど、振り込め詐欺が横行したせいで、たくさんの銀行口座が持てなくなったんです。
というわけで、給料やアルバイトや代生活費として使っていた銀行口座を、そのままフリーランスとしての売り上げ金を振り込んでもらう口座として使っていて、仕事の経費もそのままその口座から支払ってる人が多いですよね。
で、こういう状態になると、仕事のお金と生活費のお金が混ざってしまって、いくら稼いでいるのか、いくらまで使っていいのかがわからなくなるんですよ。
すごく分かりますね。先月も仕事の経費で使う予定のお金を、プライベートの趣味で使ってしまいました。
お金の管理ができなければビジネスのゲームで勝てません
こうなると、高額のパソコンや設備を買ってもいいのか、今後の事業にどれくらいお金を使っていけばいいのかとか、そういうことがわからなくなって見通しが立たなくなります。
さらに結婚して家族ができて、子供のことでいろんなお金がかかるようになると、もうわけがわからない状態になるんですね。
でね、やっぱりこういう状態の人って、フリーランスとしての収入が頭打ちになっていくことが多いですね。あるいは一発屋で終わるみたいな。
どうして収入が頭打ちになっていくかというと、お金の管理に興味がないっていうのは、ビジネスっていうゲームに興味がないのと同じなんです。
いくらビジネスで稼げても、娯楽でお金を垂れ流していたら最悪破産しますね。
ビジネスゲームの戦い方、本当に分かっていますか?
ビジネスっていうゲームに興味がなければ、ゲームの腕前は上達しないのはわかるでしょ。だから収入が頭打ちになるんですよ。
ビジネスってどんなゲームかというと、自分の持っている資産を使って、手元に残っているお金をどれだけ増やすか、っていうゲームなんですよ。
自分の持っている資産というのは、知識でも技術でもお金でも人脈でも何でもよくて、それをどうやってお金に換えてたくさん残すか、っていうのがビジネスというゲームなんです。
「いくら稼いだか」ではなく、「いくら手元に残せたか」が大切ですね。たくさん稼いでも浪費して破産した有名人は多いですよね。
サラリーマンというのは、自分の自由時間という資産を会社に差し出して、その拘束されている時間をお金に換える、ことをしているわけです。
売上を追い求めるビジネスゲームは、もうやめてください
ビジネスっていうゲームは、売上金額の多さは関係ないんですよ。売り上げって簡単に出せますから。
「売り上げの多さは関係ない」という視点、面白いですね。今まで沢山稼いだ人が幸せになれると思っていました。
例えば銀行から1000万円借りてカップラーメンでも仕入れて原価より安い価格で売れば、数百万円の売り上げは一瞬で出ますよ。でも、手元に現金は1円も残ってなくて、数百万円の借金を背負ってるんですよ。そんなのみんな嫌でしょ。
ビジネスっていうゲームは手元に残っているお金の多さを競うゲームでして、その金額を正確に把握しようとしないのは、ゲームに参加していないのと同じなんですよ。
だから、金額を正確に把握することの大切さに気が付かないとダメですよ。
栗林がお金をきちんと管理できていた理由
ちなみに昔の私は、誰に教わるわけでもなく、最初からきちんと管理できていました。それはね、自分がどういうことをしたからお金が増えたのか、いかにして効率よくお金を増やすか、ということを考えるのが昔から好きだったので、すごくしっかり計算していました。で、計算してお金が増えていく状態がすごく好きだったんですよ。
あ、でも今は、お金の計算は何もしてないです。今は教えることだけが仕事で、自分でビジネスをやるのは引退してるから、ホントにぱっぱらぱーですけどね。
フリーランス(個人事業)のおすすめのお金管理方法の全体像
お金を管理する方法①「銀行口座とクレジットカードを2つ以上持つ」
お金が増えていくのは好きですが、管理できる自信がありません。何か良い方法はありませんか?
で、具体的にお金の管理をどうやるかについてなんだけど、まずは銀行口座を2つ以上持ってください。
あと、クレジットカードも2つ以上持ってください。銀行口座は、ネットで開設できる印鑑レス口座でいいし、セブンとイオンとか楽天のような、店舗をもたない銀行でいいです。
お金を管理する方法②「毎月決まった金額をプライベート口座に振り込む」
次にね、毎月の自分の給料を20万円なら20万円と決めて、その決めた金額をもうひとつの口座に毎月振り込んでください。これは、その月に売り上げがあってもなくても、強制的に振り込んでください。で、そちらに振り込んだほうの金額は、食費と衣服と遊興費に使ってください。
完全にプライベートとして自由に使っていいし、貯金としてもいいです。この口座を、プライベート口座としてください。プライベートな支出は、この口座の残高から払います。
これから趣味や娯楽のお金はプライベート口座から払います!
フリーランスとしての売り上げや公共料金や家賃がごちゃごちゃに混ざっているほうの口座は、毎月20万円を抜く以外は、そのままでいいです。どういうことかというと、フリーランスは自宅やら外やらあちこちで仕事してるから、自宅の家賃や公共料金はある程度は経費で認められます。
「ビジネスで使う経費」と「プライベートで使うお金」を分けるのが大事そうですね。
車の維持費やガソリン代、通信料金なんかもある程度は認められます。全額経費は無理だけどね。
銀行口座を分けると、利益が一瞬で分かります
だからね、最終的に取られる税金の話はちょっとおいといて、毎月20万円を抜いた残りのほうの口座は、すべて仕事に必要なお金があるところだから、その口座は仕事用の銀行口座として、仕事に関係ないお金はそこから支出しないようにしてください。
クレジットカードも、「仕事用の銀行口座からお金が引き落とされるカード」と、「プライベート用の口座から引き落とされるカード」と、2つにしてください。そして、仕事とプライベートでカードを使い分けてください。
こうするとね、仕事用の銀行口座の預金残高が増えていったら、ビジネスで手元現金が増えているってことだから順調ですよ、ってことです。
仕事とプライベートで口座を分けると、どのくらい利益が出ているか分かりやすいですね。
ちなみに税金も、この仕事用の銀行口座から支払ってください。プライベート用の銀行口座は、増えても減っても仕事のせいではないので、好きにしてください、ってことですね。
お金を管理する方法③「毎月の収支表を作る」
あと、税務申告の帳簿とは関係なく、自分用にエクセルで毎月の収支がわかる表を作りましょう。収入の欄には、仕事の件数と売上金額を記入します。支出の欄には、家賃とか光熱費とか通信費とか自分で決めた月給とかを記入しますが、このへんの金額は細かい変動には目をつぶって、だいたい毎月固定の金額を入力すればよいです。
広告費とか、仕事で必要な備品で大きな買い物とか、税金とかは正確な金額を記入します。
少し大変そうですね。収支表を作ると、どうなるんですか?
こうすると、今月は先月と比べて売り上げ減ったなとか、売り上げは良かったけどパソコン買ったから利益少ないなとか、そういう流れがわかるようになります。
こうやって大まかなお金の流れを管理できると、次のビジネスをどうするとか、スクールに通って新しい技術を学ぶとか、いろいろ見通しが立てられるようになりますよ。
お金の流れが分からないと、ビジネスゲームで勝っているか負けているか分からないですね。ビジネスでしっかりと稼いでお金を残したいので、やります!
本日は以上です。
私はフリーランスをやっていて、ある程度稼いでいるはずなのに貯金が増えません。月末になると支払いで苦しい生活を脱出したいです。