【フリーランス経営哲学講座】#23私たちにとって”働く”とは何か?

読者

苦しそうに働くフリーランスもいれば、とても楽しそうに働くフリーランスもいます。いきなりなんですが、私たちはなぜ働いているんでしょうか?この中心の部分がズレていたら、働くのもつまらなくなりそうなので、知りたいです!

栗林

では人生の大部分を占める「仕事」について、改めて見直しましょう。そもそも私たちはなぜ働かなければならないのか。どうすれば理想の働き方に出会えるのか?ヒントとなる考え方や視点をシェアします。

働く理由「社会システム上、逃れられない」

栗林

働くことが「楽しい」って思ってたら、働くことに何の疑問も持たないわけで、みんなもんもんと複雑な思いを抱いているから、いろいろ考えちゃうんですよね。

読者

満員電車に揺られているサラリーマンを見ると、「働くことを楽しんでいる」なんて思えないです。

でね、誰しも毎日つまんないなぁ、って思って過ごしてるかもしれないんですけど、実は本当にその通りで、この世ってすごくつまらないんです。

みなさんの思った通りで、この世はつまらないんですよ。どうしてこの世がつまらないのかっていうと、それは神様がそういうふうに作ったからじゃないかな、なんて思ってる。

そういうね、つまんない前提でこの世は作られてるもんだから、社会システムがどう変化しようとね、ほとんどの人は働くことから逃れられないようにできてます。なぜ働かなければならないって、社会システム上、逃れられないからです。

ほとんどの人の勘違い「楽しさは与えてもらうもの」

経済学で「フリーランチは存在しない」って言われるけどホントその通りなんですよ。フリーランチってタダ飯のことね。世界中の天才的な経済学者がどれだけ頭をひねってもね、全員がフリーランチで生きていく方法ってみつからないんですよ。ホントないんですよ。

栗林

で、労働ってやっぱりつまらないですよ。コンビニのバイトとかアマゾン倉庫の仕分けとかが楽しいわけないじゃん。現実はね、世界中の多くの人が、宝くじに当たって仕事辞めたいなぁって思ってるわけだしね。

読者

学生時代、コンビニでバイトしていましたが、行きたくなくてしょうがなかったです。

ほとんどの人が勘違いしてることがあるんだけど、楽しさって空から降ってくるって言うか、与えてもらうもの、楽しませてもらうもの、っていう意識があるんです。

でもそれは勘違いなの。ディズニーランドや映画やアニメが楽しいのは、こっちがお金払ってるからなんですよ。お金払ってるから、向こうが努力してくれるので、こっちは受け身で楽しいの。

楽しそうに仕事をする人の共通点「仕事を楽しくする努力」

でも仕事は、こっちがお金もらうんでしょ。だから相手を楽しませるものであって、相手は楽しいのが当然で、こっちは楽しくないのが当たり前なんです。スマホでぽちって押したら、アマゾンが自分の欲しいものを次の日に玄関前に置いてくれるでしょ。こっちは楽しいけど、配達員が楽しいわけないよね。

みんな仕事がつまんないって言うんだけど、自分が受け身でお金を払って感じられる楽しさを、そのまま仕事に求めてるんだよね。そりゃ無理でしょって。だってお金をもらう側は努力して相手を楽しませるんであって、お金もらう側が楽しいわけないじゃん。

読者

じゃあ一生楽しくない仕事を続けるしかないんですか?

栗林

でもね、世の中には楽しそうに仕事をしている人もいるんですよ。本当にごく少数だけどね。そういう人は何で仕事が楽しいかって言うと、仕事を楽しくする努力をしたの。

仕事はつまらないっていう大前提があるから、楽しくしようとする努力が必要なの。楽しさは、絶対に空から降ってこないんだよ。地面から湧いて出てくるものでもないの。

努力するか、お金という代価を払わないと楽しさは得られないよ。

仕事がつまらない3つの理由「勘違い、努力しない、やり方を知らない」

栗林

彼女ができたら楽しい、じゃないの。結婚したら楽しい、じゃないの。彼女ができたって、結婚できたって、その人に対して不満を持つことはあるし、ケンカすることだってあるでしょ。それでも、その人と仲良くやってこうって、みんな努力してるよね。努力せずに、その人と仲良くやっていける人なんて、ほとんどいないと思うよ。

つまりね、みなさんにとってどうして仕事がつまらないかというと、ひとつめはね、楽しさは努力しないと得られないのに、空から降ってきたり地面から湧いて出てくるって勘違いしてるってことです。ふたつめはね、仕事を楽しくしようって努力をしない、三つめは、仕事を楽しくする努力のやり方を知らないからです。

読者

仕事は最初から楽しくないんですね。仕事を楽しくする努力のやり方を知りたいです!

努力をしないと楽しくならないっていうのは、この世の仕組みとしてすごく当たり前で、すぐにわかることなんだけど、みんな気が付いてないんです。どうしてみんなこんな簡単なことに気がつかないのかっていうと、それは学校のせいだと思ってます。

日本がアニメ以外のエンターテインメントが下手なのも、その辺に原因があると思うんだけど、そういう話はまた別の機会にね。

「仕事を楽しくする努力」はどうやるの?

栗林

でね、楽しさってのは空から降ってこなくって、努力しないと仕事は楽しくならないっていう2つはわかってもらえたと思うんだけど、3つ目の努力のやり方を知らないよね。というわけで、努力のやり方を話しますね。

まずね、自分が楽しいと思える理想の働き方を知らないとね、どんな努力をすればいいかわかるわけないんですよ。努力ってのは、到達すべきゴールがあって、到達するのに今の自分に足りないものを獲得してくことなんですよ。

読者

理想の働き方なんて考えたことないですね。これまでただ働いてきただけでした。

こういうふうにデザインできるようになりたいな、でも今の自分にはPhotoshopのこの技術が足りないな、だからその技術を身につけるために勉強しよう、練習しようってのが努力でしょ。

だからね、目指すべき働き方を知らないと、努力のやり方はわかるわけないんですよ。

栗林が自分らしく自由に生きられるようになった方法

栗林

私の場合だとね、大企業を目指すとね、創業者は死ぬまでひとつのビジネスで馬車馬のように働いて人生終わるからなんかやだなと思ったし、若くして一発当てて引退してあとはずっと遊んで暮らすのもしっくりこなかったんですよ。

そんなときにね、週休3日で年収3000万円ぐらいの自営業が幸せだよ、って考え方に出会って、自分が目指すべきはこれだ!って思いました。当時まだネットやITが発達してないから、週休3日で年収3000万円を達成するには、ビジネスをあえて拡大させず小規模にとどめて、それでいて優秀な部下を育ててたくさんの給料を払う必要があったんですよ。

読者

ビジネスを拡大させることが正解ではないんですね。

自分の年収を大幅に削って部下に回して、かつビジネスをあえて拡大させないことで週休3日で年収3000万円を達成する、って考え方は当時すごい画期的でした。今はこのビジネスモデルは通用しないですよ。社会が変化しちゃったからね。

ただね、このスタイルを目指したことで、自分らしく自由に生きられるようになりました。

目指す働き方が見つからない理由「相反する2つを同時に欲しがる」

というわけでね、自分が目指すべきお手本となる働き方を知らないと努力のしようがないから、お手本を探す必要があります。で、お手本なんだけど、一生懸命に探してもなかなか見つからないんだよね。

栗林

で、どうして見つからないかというと、みんな相反する2つのことを同時に欲しがるから、見つけたお手本がどれもしっくりこないと思っちゃって、見つからないんですよ。

読者

2つのことって、具体的にどんなことですか?

あのね、お金か、自由か、名誉か。人生で手に入れられるのはこの3つのうち一つだけです。

お金、自由、名誉のどれを選ぶか?

栗林

2つ同時とか、3つ全部は絶対に手に入らないんですよ。だからよく考えて、どれか一つに決めてください。お金、自由、名誉のどれか一つです。

読者

どれも欲しいですが、同時に手に入れようとするから、全部手に入らないんですね。

さっきの週休3日で年収3000万円で手に入るのは、自由です。これを達成するには部下に年収2000万円ぐらい払わないといけないんだけど、お金にこだわると部下に2000万円払えないんですよ。もったいないでしょ。

あとね、ビジネスをあえて拡大させないから、人からすごいね、って評価されないんですよ。ずっと名もなき中小企業だしね。さらに、ビジネスの前面に出るのは部下の方だから、お客からほめてもらう言葉をかけてもらうこともないので、名誉ってまったく感じられないんですよ。

全部欲しがるから理想の働き方が見つからないんです

みんなね、お金は全部自分のものにしたいし、仕事をせずにいっぱい遊びたいし、人からほめてもらいたいとも思ってるの。だから、いつまでたっても理想の働き方がみつからないんです。

名誉が欲しかったら、上場企業を作るのか、政治家になるのがいいんですよ。上場企業つくるとね、ものすごくたくさんの人が群がってきて、みんな死ぬまで褒めてくれます。そのかわり仕事だらけで自由時間はほとんどないし、お金はあっても使う暇はまったくないです。でもね、四六時中ほめてもらえますよ。

お金が欲しかったら、金融や投資の勉強をするべきです。労働とは比べ物にならないくらいのお金が手に入ります。金融とか投資って、得られる金額の桁が違います。でも、誰もほめてくれないし、1年中経済動向が気になります。株価も毎日チェックしてます。お金のことが、頭から離れることがないです。

栗林

これね、私にとっては結構ストレスですよ。

多くの人が理想の働き方をできない原因「名誉を捨てられない」

自由が欲しかったらね、自動で収益が上がるビジネスの仕組みをたくさん勉強する必要があります。今の自分のビジネスをどうしたら自動化できるか、自動化のお手本となるモデルを探す必要があります。

ちょっと話が長くなっちゃんだけど、お金か自由か名誉か、どれか1個に振り切ってください。そうすれば、理想の働き方を見つけやすくなります。

栗林

世の中の多くの人は、名誉が捨てられなくて迷子になってますね。人からほめてもらいたい欲求って、なかなか捨てられないみたいですね。しかも、ほめてもらいたい欲求が、すごく小さいの。世界中からほめて欲しいほど強いわけわけじゃなくて、友人知人とか家族とか、それぐらいの人間関係にほめて欲しいと思ってます。

読者

友人や知人にほめて欲しい欲は、私もあります。理想の働き方をしたいので、自由以外のお金と名誉を捨てます!!

というわけでね、お金か自由か名誉か、どれか1個だけを強く願って、他の2つをきれいさっぱり捨ててしまえば、理想の働き方は見つかると思いますよ。

本日は以上です。

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