【フリーランス経営哲学講座】#35「自信がない」という時の対処法

読者

フリーランスになりたいのですが、会社をやめて食べていく自信がありません。自信がない時の対処法があれば教えていただけますか?

栗林

スキルとかの以前に、自信がなくてフリーランスになれない人が大半です。方法、ノウハウ、テクニックが分かっていても、自信がないと、なかなか先に進めないですよね。どう対処すればいいのか一緒に考えてみましょう。

自信がないのは単なる知識の不足

これまで、フリーランスとしてやっていきたいけど自信がないとか、新しいやり方とかを教えても自信がない、というお悩みに対して、一般的な回答をしてきました。

一般的な回答と言うのは、自信のなさとは「単なる知識の不足」ですよ、っていうお話です。

読者

知識がないと何をやったらいいのか分からず、先になんて進めませんよね。

栗林

明日の試験問題が、小学校1年生の繰り上がりのない足し算だったとします。それなら、多くの人は緊張しないし、自信もありますよね。

コンビニで買い物をするのに、自信がない人はほとんどいません。それは、コンビニで買い物をしたら、何が起きるか全部知っているからです。

知っていれば、不安は何もありませんから、自信がないなんてことはないわけです。

自信がない=やりたくない

ところがですよ、この話をしてね、自信がないという人にどれだけ知識をつけてもらっても、やっぱり「自信がない」という発言を繰り返して、何もやらないんですよ。とにかく、ずっとここで止まっているわけです。さて、これは、どういうことなんだろう?とちょっと考えてみました。

そして、あることに気がつきました。あっ、これは

「やりたくないからやらない」というのを、自信がないという言葉に置き換えて発しているだけなんだなと。

読者

置き換えているなんて、「自信がない」と言っている本人も気づいていないかもしれません。

栗林

うん、とにかく、やりたくないんだなと。どこらへんからそう思ったかというとですね。例えば、Twitterで「新人です。これからがんばっていきます。他の皆さんと一緒に頑張れるといいな。」みたいな、そういう投稿に対して、いいねがすごくたくさんつくんですよ。

これってね、一人でやっていく気持ちがまったくない証拠なんですよ。

ビジネスの駆け出しってね、良いことも悪いことも何があっても自分の責任で、どんな困難も自分一人で突破するんです。

部下も外注も一人でやりきること前提です

一人でやりきる以外に、方法がないんです。

栗林

だから私は、一人でやりきる方法を、ひたすら教えてきたんです。一人でやりきったあと、部下 を雇ったり業務を外注する方法も教えますけど、それは一人でやりきることが前提なんです。さっきのTwitterの話って、一人でやりきるつもりゼロ%でしょ。むしろマイナス100%ぐらいかな。

読者

「一緒に頑張りたい」って言っている時点で一人でやりきるつもりは無いですね。

そういう人に、一人でやりきる知識を延々と教え続けたって、そりゃやらないですよね。でも、独立して生計が立てられるほどの収入は得られるんですよ。その部分で、その人の半分は願いが叶うんです。でも、残りの半分の願いが叶わない。

だから、何でやらないのってこっちが聞いたら「自信がない」って答えるんです。残りの半分の願いってなにかと言ったら、ちょっと真面目な部活とかサークルとかのノリで、みんなでわいわいしながらオシャレにお金を稼いでいくイメージっていうのかな。

きっとそんなんです。そういう願いが叶わないから「自信がない」っていってやらないんですよ。ちょっと真面目な部活とかサークルとかのノリだと、お客と何があろうと全部自分で考えて、自分で答えを出して実行する、なんてできませんよ。だって、みんなでワイワイやりたいんだもん。

読者

フリーランスになりたいんじゃなくて、みんなでワイワイやりたいだけかもしれませんね。

全て一人でやるのは当たり前

本人たちは、ちょっと真面目な部活とかサークルとかのノリでありながらも、すごく真剣にやってるんだろうな、と思う。そこは理解できる。でもね、

あなたが個人として、あなたが提示した条件でお客からお金をもらうというのは、仲間なんて何も関係なくて、すべてはあなた一人でやらないといけないんです。

会社に勤めているときも責任は感じたとは思うんだけど、お勤めの責任とフリーランスの責任の根本的な違いは、あなたが一人でお客からお金をすべていただいている、ということです。

栗林

お勤めの場合は、売上は会社に入って、あなたはお給料として一部をもらってるんだけど、個人の場合は契約で売上をすべてあなた一人でもらうでしょ。ということは、お客は何かあったら、すべてあなたにお願いします、ってなるんだよ。

あなたが個人で稼いだお金を、Twitterでいいねをしてくれた人で山分けするんなら、話は別だよ。でも、そんなこと絶対にないでしょ。お客からすべてのお金をもらうんなら、全部一人でやる。それは本当に当たり前のことなんだけど、この当たり前の感覚がないの。だから「自信がない」って言うんだな、と思ったわけです。

読者

「自信がない」って言えば、やらない言い訳ができますもんね。

フリーランスに必要な”本当の覚悟”

全部一人でやるっていう当たり前のことを「覚悟」という言葉でいうのはやめて欲しいなと思ってるぐらいです。覚悟って、そんなぬるいもんじゃないから。覚悟とはね、

出来事のすべては100%自分のせいであって、決して誰のせいにもしません、

ということです。うまくいかなかったとしたら、それは誰かのせいではないんです。すべて自分のせいなんです。このことを、心から信じ切ることを「覚悟」って言うんです。

栗林

その真剣味があったらね、Twitterで「一緒にがんばろう」なんて発信してないし、変なスクールに高いお金を払って失敗することはないんですよ。個人ビジネスの真剣勝負を覆い隠したような甘い言葉にだまされてね、やってみたら現実は全然違ったので稼げなくて、またSNSをうろうろしてるんですよ。

で、私以外にも、きっと真剣勝負のビジネスを教えている人はいると思うんだけど、偶然そういう人に出会って教えてもらってみたけど、自分が想像していた世界とだいぶ違うから「自信がない」って言うんだな、ということに気が付きました。

必要なのは実績ではなく実力です

あと、最後につけ足しておくけど、実績がないから自信がない、って言う人もいますね。はっきり言いますけど、必要なのは実績ではありません。本当に必要なのは「実力」です。

栗林

実績作りのために、無料で仕事を引き受けてこき使われる必要なんかないですよ。もし、こういう仕事を引き受けたらと仮定して、サンプルをいくつか、10個くらいあるといいかな、作ってサイトに掲載すればいいだけです。

読者

僕も実績がないから無料で仕事を引き受けようとしていました。

そのほうが、お客とのやりとりがないぶん、何倍も速くてラクですよ。お客はそのサンプルを見て、これなら良さそうだと思って頼んでくれます。

実績実績っていつまでも言っている時間があったら、はやくサンプルを10個作ってくださいよ。

そのサンプルは、需要がありそうな分野を狙って作るんですよ。そうしたら、お客さん来るから。そういうね、需要の探し方を教えるのが私の仕事で、実際にサンプルを作るのがみなさんの仕事なんです。

本日は以上です。

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