【フリーランス経営哲学講座】#46勉強や仕事をやる人とやらない人の差は?

読者

フリーランスの技術を身につけるために、勉強や仕事は必須だと思います。行動力を上げたいのですが、やる人とやらない人の差はありますか?

栗林

今日は勉強とか仕事をやる人とやらない人の違いについて話すんですけど、これは自信がないとか不安でできないということではなく、単純にサボるかサボらないか、そういう違いはどこから出てくるのか、というお話です。

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マシュマロで未来を信じる力が分かります

今日は、心理学で有名なマシュマロ実験というお話をします。これは、7歳から9歳までの子供に対し、マシュマロを1個あげるけど、15分食べるのを待ってくれたら、もう1個あげるよ、と伝えて、子供がどうするのかを見る実験です。

栗林

実際にどうなったかというと、目の前のマシュマロに触れずにちゃんと15分待てた子は、全体の3分の1ぐらいでした。食べずに待てた子はもう少し多いんですけど、15分の間に目の前のマシュマロをつんつんしたりさわったりしちゃったということですね。

マシュマロを食べずに15分きちんと待てた子と、待てずに食べてしまった子の、十数年後を追跡調査したんですよ。そしたらですね、15分待てた子は、待てなかった子に比べて周囲から優秀と評価されており、テストの点数が大幅に高かったんですね。

幼少期にたった15分、待てるか待てないかで、こんなにも将来の差が明確にでてしまうんですね。おもしろいですよね。

読者

15分で将来の姿がある程度分かるのは、おもしろいです。

で、この違いはどこに原因があるんだろう、ということなんですけど、15分待てるかどうかというのは、まさに自制心ですよね。目先の欲望とか誘惑に屈しない力のことですよね。

目先の欲望にとらわれずに我慢するというのは、言い換えると「未来を信じる力」です。

将来の投資のために、今を我慢できるか

「15分先には素敵なことがあるんだ」と信じられるかどうかなんですね。勉強とかスポーツのトレーニングでもいいんですけど、あんまりおもしろくないイメージがありますよね。

でも、どうして勉強とかトレーニングをするかというと、勉強やトレーニングによって実力をつければ明るい未来が待っている、将来を信じることができるから、今を我慢できるわけです。

ようは将来への投資のために、今は我慢するよ、ということです。マシュマロを15分待てた子は、マシュマロに限らずどんなことにおいても、未来に希望を持っているから、未来に向けて勉強という投資ができたわけです。だから、待てない子より成績が大きく伸びたということですね。

栗林

学校に行かないことを売りにしている不登校YouTuberの少年がいるんですけど、あれも学校での体験は未来につながらない、将来への投資につながらないという考えがあるから、学校で勉強をやらないわけですよ。

読者

将来の為に、あえて学校に行かない考え、新鮮です。

あれは親が子供に不登校をやらせている不登校ビジネスという面もありますけどね。あと、実際には目立たない存在として学校にはちょこちょこ行っているんですって。まあ、どうでもいい話ですけど。

明日食べられる保証がなければ未来を信じられません

で、世の中には、義務教育に行かなくても学力がすごく高かったり社会的地位の高い人もいるんですけど、それは本当にごく一部でして、学校に行っている子と行っていない子の学力差とか年収とかは、圧倒的に差があるんですよ。もちろん、いじめとか他につらいことがたくさんあって、仕方なく学校に行けない子もたくさんいますよ。

ただ現実として、つまらないと思われているだろうけど、学校に行った人のほうが、将来は明るいわけです。ちなみにマシュマロ実験の話なんですけど、15分待てた子と待てなかった子の家庭環境を調べたところ、待てた子に比べて待てなかった子の家庭はすごく貧乏だったんですよ。

栗林

やっぱり貧乏だと、食べ物はいま食べておかないと、明日食べられる保証はないんですよね。なんか野生動物みたいですよね。貧乏だと、明日の生活が安心かどうかわからないわけです。こんな状況で、未来を信じろというほうが無理ですよね。

で、未来が信じられないから目先の欲望に走ってしまって、それが将来への投資へつながらないので、社会的地位も低いまま、という負のループになっているわけです。

読者

親が未来を信じられなければ、子供も未来を信じられなさそうですね。

やるかやらないかの差は「未来への投資を信じられるかどうか」

いま聞いている人の中で、小さなお子さんを育てている方がいましたら、子育ての方針がひとつわかりましたよね。

栗林

結局、子供に未来を信じられるような接し方をすればいいわけです例えば、子供との約束は必ず守る、とかですね。誕生日に○○を買ってあげる、と約束したら、その約束は必ず守る、ということです。良い子にしてたら、なんて条件はつけないで、ただただ約束を守ることです。

こうすると、子供は未来を信じられるようになるから、目先の欲望を我慢できるわけです。あと、

親が約束を守ると、子供も約束を守るようになりますよ。

読者

親が約束を守らない姿を見たら、子供が約束を守るわけないですね。

というわけで、みなさんが勉強とか仕事とかを、目先の欲望にとらわれずにやるのか、やらないのかという差がどこからでてくるかというと、まさに未来を信じられるかどうか、ということですよね。

勉強も仕事も、未来への投資なんですよ。その未来への投資が信じられるかどうかが、やるかやらないかの差ですね。

雇われに戻る=マシュマロを食べる

これも結局、学校の勉強と同じで、今やっていることが未来につながっている実感がないから、やる気が出なくなっちゃうんですよ。ということは、

勉強している内容がどうやって未来につながっているのか、自分の頭の中でちゃんと線にしてつなげること、がすごく大切だということです。

栗林

何ヶ月で〇〇万円、みたいなのは幼稚な釣り文句、誘い文句だということがわかりますよね。あと、赤ちゃんを抱っこした画像にママでもデザイナーってキャッチコピーが書いてあるみたいなものにつられちゃう人も同じなんですけど、勉強内容と未来に達成したいことが、頭の中が線でつながっていないんですよ。

だから、甘い未来像に誘われてお金を払ったけど、線でつながっていない勉強は大変だから、夢の未来像がすぐにあいまいになって、目先の欲望にとらわれてすぐにマシュマロを食べちゃうんですね。

で、こういうことを繰り返してお金をたくさん使っちゃうと、やる気がなくなってフリーランスから元の雇われに戻っちゃうわけです。

でもね、実力がないうちって、将来の理想像と今の勉強を線でつなげるって、すごく難しいんですよ。

読者

現在と理想が遠すぎると、想像できないですよね。

小学生のうちは、大人になってどんな知識が必要かって理解できないから、親に言われるがままに勉強するしかないんです。

だから、フリーランスとしてどういう勉強を選ぶかについては、主催者を信じるかどうか、主催者を信じられるかどうか、にかかってるんですよ。甘い言葉に騙されずにね、自分の眼力でしっかり選べば、勉強が続けられるということですね。今日は以上です。

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