【フリーランス経営哲学講座】#41ネガティブ思考から抜け出す方法

読者

会社員からフリーランスになる時に、どうしても悩みや不安などネガティブな思考があると思います。ネガティブな思考から抜け出す方法を教えていただけると、うれしいです。

栗林

今日はネガティブな思考から抜け出すって言う話なんですけど、そもそも、日本人は本質的な性格というか、根本の部分はすごくネガティブ傾向が強いんですよ。

逆にアフリカでは、恐怖心をあまり感じない種族とかがいて、そういうのが人類の起源だったりするんですよ。敵に立ち向かって種族を反映させていくには、度胸が必要ですからね。

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日本人は基本的に怖がりです

冒頭でも話したようにアフリカの種族が人類の起源なんですね。でも、アフリカにいられなくて追い出された種族がヨーロッパに逃げて、アジアに逃げて、世界中に散らばったんです。で、逃げてく奴って、基本的にビビリなんですよ。あと、逃げた距離が長いやつほど、ビビリなんです。

読者

アフリカと日本は、かなり離れていますね。

というわけで、日本人は基本的に怖がりで、単独行動を嫌がるんですよ。

栗林

何でも右へならえというか、集団のほうが安心しますからね。だから、我々は基本的にネガティブになりやすい種族なんですよ。サッカー選手のネイマールが韓国との親善試合のときに夜の韓国で1000万円使って豪遊したんです(※訂正:ニュースによると正しくは100万円)。これは、基本特性がパリピだからなんですよ。

我々とはなんか違うって、わかりますよね。

ネガティブの何がいけないんですか?

ということで、我々は基本的にネガティブな種族なんですけど、一番の問題は、ネガティブをいけないことみたいに思ってることなんですよ。

ネガティブの何がいけないんですか?ってことです。日本では、ネガティブ発言やネガティブ思考は良くないもの、とされている風潮があるんです。これは、学校教育の影響があると思うんです。学校って、いつも明るく楽しく前向きに取り組まなきゃいけない、って教えられるんです。

読者

「明るく元気に挨拶しよう!」とか先生にずっと言われてましたね。

勉強はもちろん学校行事とか、部活とかね。目標決めて、みんなと仲良くして、一緒に楽しく頑張ろうみたいな。ここに、ネガティブ要素って1ミリもないですよね。会社でも、ネガティブな態度で仕事をするって、許されない雰囲気がありますよね。

栗林

でもね、もう1回いうけど、ネガティブの何がいけないんですか?

ちなみにね、世界にはネガティブ発言をバンバンしていい国があるんですよ。それはドイツです。ドイツって、そもそも日常会話がネガティブです。ドイツはネガティブ発言は良くて、日本はダメとされているんです。この違いは何でしょうかねぇ?

ネガティブで何の問題もありません

日本でネガティブがダメとされる理由は、周りに迷惑をかけるから、ってことです。ホラ、日本人ってビビリだから、いつも集団でいたいんです。駆け出しWebデザイナーでつながりたいってのも、ビビリだからです。

ビビリだから、何でも集団で力を合わせて頑張ろうとします。そういうときに、ネガティブで集団の足を引っ張ると、全体の成果が落ちるからすごく嫌われます。こういうのを、同調圧力ともいいます。

つまり、日本でネガティブが良くないのは、集団の足を引っ張るときだけです。

栗林

それ以外は、ネガティブだってなんの問題もありません。自分一人でやってるならネガティブだっていいわけです。どうしてもネガティブが抜けられないなら、集団から抜ければいいんです。

読者

「ネガティブで問題ない」という視点、とても新鮮です。

ネガティブじゃないと成長できません

集団にいたいのにネガティブはそのままって、そりゃわがままです。どっちかにしてください。パリピ集団のなかに一人だけ暗い奴がいたら、なんとなくダメでしょ。だから、パリピ集団を抜ければいいんですよ。

私だって、組織の一員だったら、こんな言いたい放題言えませんよ。ネガティブ発言だろうがなんだろうが、言いたい放題言いたければ、集団を抜ければいいだけなんです。

あと、人間にはポジティブとネガティブの波があります。人間はそういうふうに、揺れるようにできています。どうして大きく揺れるからというと、揺れないと変化がないから成長できないんです。

読者

ネガティブがあるからこそ成長できるんですね。

ネガティブは絶対に避けられません

止まっている状態から、いきなり時速100キロになるのは、必要エネルギーが膨大過ぎてとても難しいです。だから、徐々に速度を上げると、途中から慣性が働いてラクにスピードを出せるようになります。

栗林

人間もこれと同じなんですけど、人間はどこか遠くに移動するわけじゃなく、その場にいますよね。だから、イメージとしてはブランコです。ブランコって、前に後ろにちょっとずつ揺れながら、だんだん揺れが大きくなるでしょ。

同じ場所にいながら大きな変化をつけて成長するには、前に後ろに変化をつけながら大きく動くしかないんです。だから、ポジティブとネガティブは必ず交互にやってくるし、大きいポジティブのあとには大きいネガティブが来ると決まっているんです。

だから、ネガティブって、絶対に避けられないんです。

読者

ネガティブを避けようとすること自体が無理なんですね。

ネガティブがあるから人生は楽しいんです

栗林

人間の心臓って、運動でもしない限りは、一定の間隔でドックンドックンと動いていると思ってますよね。でも、実は違うんです。おとなしくしているときほど、鼓動の間隔って波があるんですよ。徐々にゆっくりになったり、徐々に早くなったりします。まるでブランコの揺れのようなんです。

こういうのを不整脈って思ってる人が多いんですけど、不整脈は突発的な不規則という意味であって、鼓動の波は不整脈ではないんです。で、この揺れはいつが一番大きくなるかというと、実は睡眠中なんです。

反対に、もっとも揺れなくて一定間隔になるのは、緊張状態のときです。つまり人間は、リラックスしている時ほど、心臓や細胞の活動は大きく揺れているんです。ちなみに呼吸間隔も同じで、緊張ほど一定間隔でリラックスほど揺れます。

ポジティブとネガティブで揺れるというのは、肉体も精神も含めて人間として大きく成長している証拠なんです。

そういう揺れがなかったら成長しないし、喜怒哀楽も生まれないから、人生が楽しくないんですよ。

読者

たしかにずっと上手くいっていたら、飽きちゃいそうですね。

時間が経てばポジティブはやってきます

ちなみに、心臓の鼓動が揺れる話なんですけど、揺れのピークは20代前半までで、そこからは加齢とともに揺れ幅が小さくなっていきます。老衰で死ぬ寸前の人は、リラックスしていても心臓の鼓動の揺れはほぼ皆無です。つまり、揺れ幅が小さくなるということは、死に向かっている証拠なんですよ。

メンタルが揺れて困っている人でも、加齢とともにだんだん落ち着いてくるのは、細胞レベルで揺れ幅が小さくなってくるからです。だから、揺れるっていうのは、若くて元気に生きてる証拠なんですよ。

栗林

ネガティブがダメで嫌でどうしたらいいでしょうという相談の人は、ポジティブの良い時には相談しないんですよ。ネガティブのところにだけ注目して、そこだけすごくいけないことのように思ってます。えっ、ポジティブもあったやん、って思います。

もし、ポジティブだけあってネガティブのない人生だとしたら、それは相当にやばいパリピか、薬でもやってるってことですよ。ネイマールだって、落ち込むことはあると思いますよ。

だから、ネガティブで困ってると思ったら、少し待てと。時間がたてば、必ず反対のポジティブの揺れがやってきますから。人間はそういうふうにできてますから、大丈夫ですってことです。

読者

今、ネガティブで悩んでいる人は、とても救われる言葉ですね。

今日は以上です。

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