【フリーランス経営哲学講座】#36人脈の作り方

読者

「仕事をもらうために人脈が必要」と教わりました。フリーランスに必要な人脈って何なんでしょうか?作り方を教えていただけると幸いです。

栗林

今日は人脈のお話なんですけど、人脈って、狙って作れるものではないんですよ。狙って人脈が作れたと思っている人、それはただのマボロシです。人脈って、そういうものじゃないんですよ。

フリーランスは人脈がなくても困りません

まず人脈とはね、自分が困った時に、ちょっとしたことを聞いたり頼めたりする相手のことなんですよね。で、別に人脈ってなくても困ることはないんです。

読者

人脈がないと仕事を取れないと思っていました!

栗林

いまどき、大概のことはネットで頼めますし、調べられない情報もほとんどないですから、人脈なんてなくても全然やっていけるんです。ただ、人脈があると、何か困ったことを依頼するのに、ネットで探す手間が省けるというかね、簡単なことってどこに頼んでもあまり値段も変わらないんですよ。

それだったら、顔見知りで信頼できる人だし確実にやってくれるから、いつもの人に頼もうってなるのが人脈なんですよ。ようは、時間の節約と安心感ですよね。

で、こういう人脈というのは、取引の偶然の産物でできることが多いんですよ。こっちから正規の依頼をして仕事のやりとりをしているうちに、話が弾んで向こうから仕事の依頼がきたりとかするんですよ。そういう偶然が積み重なって、人脈って少しづつ増えていくんです

人脈ができる3つの条件①お互いにメリットを与えあう

そして、人脈ができるには条件が3つあるんです。一つ目は、お互いにメリットを与え合う関係が必要なんですよ。一方が相手方に仕事を定期的に発注し続けるのは、それはただの取引先ですよね。お互いに慣れた関係の取引先は、相手からしたら良いお客様って言う感じで、ありがたいんですけど、取引先のひとつって感じです。

その場合、仕事条件が悪ければ断ることもあるわけです。これに対し人脈って言うのは、一方通行じゃなくてね、お互いに役立つ知識や技術を融通しあって、そのことでお互いにメリットがある状態です。ということは、まず自分が、相手にとって役に立つ知識や技術を何か持っている必要があります。

読者

知識や技術がなければ、相手にメリットを与えられないですね。

相手にとって、自分が役に立つ存在って言う感じです。その上で、こちらから相手の知識や技術にお願いしたいことがあると。これが人脈の第一条件です。

条件②自分が相手の力量を見極められる

2つ目の条件は、相手の力量を見極める能力がこちらにある、ということです。

栗林

相手がこちらに提供してくれるものが、ネットで他に頼む場合とそん色ないというか、互角ぐらいの力量をもっていないと、その人にお願いするメリットがこちらにないですよね。

そんなんだったら、時間をかけてでもネットで探して他に頼んだほうがいいや、ということになります。

読者

相手に力量がなければ、仕事を頼まないのが現実ですよね。

で、相手の力量を見極めるためには、自分にビジネスのスキルが必要なんですよ。自分が大学生だったら、高校3年生と中学3年生の学力の違いってわかるんです。でも、自分が小学校1年生だったら、高校3年生と中学3年生の学力の違いってわからないですよ。

人間は、自分よりレベルの高いものは判別できないんです。だから、相手の力量を見極めるためには、自分の力量が必要ってことです。これが、2つ目の条件です。

条件③性格的に相性が良い

栗林

3つ目の条件は、性格的に相性が良いってことです。人脈って、仕事上のつながりよりも、少しだけ深い関係になります。休日にバーベキューする必要はないんですけど、話をしてなんとなく感じがいいとか、ちょっとウマが合う感じかなとか、それぐらいの感覚は必要です。

ビジネス上の丁寧な取引関係だけだったら、それはただの取引先だから、ちょっとお願いしたりされたりとかやりにくいですよね。普通のビジネスよりも少しだけラフな感じでやりとりできるから、スピードは速いけど信頼関係があるからトラブルがない、という感じです。こういうのって、まさに性格的な相性が大事なんですよ。

読者

人間関係に縛られないフリーランスだからこそ、相性が良い人と仕事したいです。

人脈は狙って作ると上手くいきません

で、この3番目の性格的な相性って、多くの人が求めることなんです。それはそれでいいんですけど、そういうのって友達探しに似てますよね。でも、

友達って偶然できることがほとんどで、狙って作ろうと思っても、あんまりうまくいかないですよね。

栗林

あと、人脈ではないですけど、コミュニティに入って自分と同じような駆け出しの人を探して仲良くなろうみたいな。こういうのも、友達探しと一緒で、狙ってうまくいくものではないですよね。あと、駆け出し同士で仲の良い友達ができたら、たぶん2人とも成功しない。

駆け出しの同レベルの友達を求める時点で、その人はすべてを一人でやりきるつもりがないからうまくいかなくて、友達になれたということは相手も同じタイプで、すべてを一人でやりきるつもりがないから、うまくいかないと。

読者

駆け出しの人がいくら集まっても、稼げるようにはならないんですね。

話がそれちゃったんだけど、同業者のレベルを探るとか、そんな感じでコミュニティをのぞいてみて、軽く仕事を融通しあっていたら人脈みたいになっちゃった、というのが理想の人脈づくり、みたいな感じです。そうやって仕事を融通し合うには、自分にある程度の仕事スキルが必要、ってことですね。

本日は以上です。

本記事の動画はこちら

【無料】『フリーランス経営哲学講座』メールマガジン

本サイトの内容をさらに深く掘り下げたい方向けに、フリーランス経営哲学講座では、ZoomによるYoutube公開収録を無料にて行っています。
本メルマガにご登録された方は無料で参加可能ですので、こちらからお気軽にご登録ください。