【フリーランス経営哲学講座】#51成功者は感情が鈍い/ 失敗者は感情的

読者

世の中に成功者と失敗者がいると思うのですが、違いは何なのでしょうか?栗林さんは色々な人を見てきたと思うので、アドバイスいただければ幸いです。

栗林

今日は成功者と失敗者の感情とか感性について話をするんですけど、成功しているような人から話を聞いたり、直接アドバイスを受けたりすると、なんか厳しいというか冷たいというか、そういう印象を持ったりしませんか?

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成功者の特徴「感情にドライ」

読者

おっしゃるように成功者は厳しくて感情ではなく事実に注目している印象があります。

成功している人って、見た目が優しそうだし、もっともらしいことを言うから優しくアドバイスしてくれるのかなって思うんですけど、実は全然そんなことはなくて、ドライに直球しか言わないみたいな。それで予想に反して傷ついた、みたいな人もいるかもしれませんね。

でも成功者って、あえて厳しいことを言おうだなんて、みじんも思ってないです。普通に当たり前のことを言っただけなんです。それなのに、厳しいことを言うと思われちゃうことが多いんですけど、これは成功者は感情にドライ、という特徴があるからなんです。

私ね、自分のことを言い訳してるんじゃないんですよ。厳しいことを言うって言われることが多いんですけど、くれぐれも厳しく言ってるわけじゃないんですよ。そもそも、厳しく言うとか優しく言うとかの感情があまりないんです。感情に流されないというか、感情の起伏が少なめなんです。

読者

「厳しい、優しい」は受け取り手の解釈で変わりますね。

経営に必要なのは感情ではなく結果

栗林

嫌いだから厳しいとか、絶対にないですからね。そこんとこ、誤解しないでくださいね。例えば普通の経営者って、使えない社員をリストラするのに、この社員の今後の生活はどうなるんだろう、って思ったります。でも優秀な経営者は、そういうことは何も思わずに、ぱっぱとリストラできるんです。

リストラをするという行動そのものは、普通の経営者も優秀な経営者もまったく同じです。ただ、そこに感情を乗せるか乗せないか、が大きく違うわけです。で、感情ってすごく心の負担になるし、けっこうな時間とエネルギーを取られるんです。

読者

「リストラしたら、この人はどうなるんだろう。でも会社のためにリストラしなきゃ」とか考えると、間違いなく疲れますね。

でも、経営に必要なのは結果だけだし、お客も必要としているのは結果、つまり商品だけです。

自分の感情があるとビジネスで損します

その結果にいたるまで、こんなに大変でしたとか、こんなに悩みましたとか、お客には何の関係もありませんし、興味もないわけです。というわけで、ビジネスにおいて自分の感情ってあんまりいらないというか、あるとむしろ損をします。だから、成功している人って、感情が鈍い人が多いんですよ。優秀な経営者って、いちいち人の気持ちに影響されないサイコパスみたいな傾向の人って多いですよ。

というわけで感情に流されるとあんまり良いことはないんで、感情に流されない方法というのをお話します。ビジネスで仕事でも勉強でも、そこに到達するまでにいろんな感情が湧くんですよ。

栗林

例えば東大に合格するという目標を立てて、勉強するとします。するとその途中でね、ネトフリとかアマプラみたいなぁとか、友達と遊びにいきたいなぁとか、合格できなかったらどうしようとか、いろいろな感情が出てきます。

そういう感情が出てきたときにね、その感情を全部拾っていちいち味わってたら、感情に流されて時間だけが過ぎるんです。その結果、目標に到達できないんです。

読者

結果よりも感情を優先したら、結果出ないですよね。

感情に流されない方法「目標を明確にする」

もちろん、勉強の途中で休憩は必要ですよ。途中の結果が思わしくなくて勉強方針を変更することも必要でしょう。でもそれらはすべて、東大に合格するために必要な対処であったり行動なわけで、感情に流されて目標が遠のいたわけではないんですよ。ということはね、

感情に流されないようにするには、目標を明確にすることなんです。

感情に流されやすい人って、目標設定があいまいで、目標を達成したい気持ちが弱いことが多いんです。

栗林

だから、目標を明確にすることがすごく大切なんですけど、この目標設定をみんな間違えるんですよ。目標設定とは東大合格とか、フリーランスとして毎月安定して50万円稼ぐとかそういうので、1日何時間勉強するというのは目標ではないんです。それは目標を達成するための手段なんです。

目標というのは、それを手に入れたら自分にとってうれしいものであって、1日何時間勉強を達成したって、結果が出なければうれしくないでしょ。目標とは手に入れたらうれしいものですから、まずはそこを間違えないようにしてください。

読者

いくらがんばっても結果が出なかったら、経営は続けられないですよね。

「過去の失敗のクヨクヨ」は成功の足を引っ張る感情

そして、手に入れたらうれしいもののためにすべての行動を決めるのであって、行動を決める以外の感情はすべて邪魔ですから捨ててください。

成功者は、自然とこういう感情処理ができているし、失敗者はこういう感情処理ができなくて、いつまでも不必要な感情に振り回されてるんですよ。結果として、目標に届かないから失敗者になるんですね。

栗林

次に、過去に失敗したことを思い出して、いつまでもクヨクヨしている人がいるんです。これも失敗者の特徴なんです。このクヨクヨするというのも、感情ですよね。この、過去の失敗を思い出してクヨクヨするも、まったく不必要というか、成功の足を引っ張る感情なんです。

読者

反省は必要でも、落ち込みは不必要ですね。

今の状況によって過去はいくらでも書き換えられる

でも、そういわれてもクヨクヨしちゃうんです、ってなりますよね。でもね、どんな成功者だって過去に失敗なんて山のようにあるんですよ。私だって昔パン屋さんを経営したことあるんですけど、それはもう自分の黒歴史ってぐらい大失敗しましたよ。

栗林

その当時は何をやってもうまくいくもんだから、自分はどんな経営だってできるんだって天狗になってたんです。

その絶頂期に、目を覆うような大失敗ですよ。その当時は恥ずかしいやら情けないやら、お金はなくなるはでさんたんたるもんでした。でも、今そのことでクヨクヨするかっていうと、まったくしません。

それはなぜかというと、今がうまく行っているからです。今がうまく行っていると、過去の嫌なことはすべて良い思い出というか、笑い話になるんです。ようは、

今の状況によって過去の思い出はいくらでも書き換えができるんです。

読者

失敗だと思っても上手くいくまで続ければ成功ですね!

だから、過去は変えられるんです。結局、いつまでもクヨクヨする人って、今がうまくいっていないか、いまの良さに気が付いていないだけなんです。というわけで、目標に向かって突き進むか、今の良さに気が付いてください。

そうすれば、過去の失敗をクヨクヨすることはなくなります。結局、感情とは何かといえば、ただの娯楽なんです。

嬉しさも不安もまとめて楽しみましょう

栗林

うれしいとか楽しいという感情は、あったほうが人生は豊かになります。で、うれしいとか楽しいという感情は、つまらないとか不安とか反対の感情のあとのほうが、より強く感じられて幸せになります。お腹がすいているとどんなご飯でも美味しく感じられるみたいなもんです。

読者

失敗があるからこそ、成功の喜びも大きくなりますね。

人生に、娯楽はとても大事です。でも、

娯楽に振り回されてばかりいると、大切な目標がいつまでたっても達成できないんですよ。

で、大切な目標を達成できれば成功者だし、できなければ失敗者なわけです。それなら、感情は娯楽と割り切って、娯楽を楽しみつつ的確に目標に向かえばいいわけです。

栗林

あなたがクヨクヨしてたり、落ち込んだりするのは、しょせん娯楽の一つです。感情を娯楽の一種と考えて適切にコントロールできるかできないかが、成功者と失敗者の分かれ目のひとつですよ、ってことを覚えておくといいですよ。

今日は以上です。

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