【フリーランス経営哲学講座】#11 ライティングに対する苦手意識をどう払拭すればいいか?

読者

ココナラでサービスの販売ページを作ろうと思うのですが、コピーライティング?とか難しそうで、よく分かりません。学生時代の国語も苦手だったのですが、何かライティングを上達させる方法はありませんか?

栗林

講座生を見てて感じるのが、自分の書く文章に自信がないということです。フリーランスにとって、文章を書く力というのはすごく大切ですが、ライティングに対して苦手意識を持っている人に一緒にアドバイスを考えましょう。

全ての文章力で共通する原因「単純な経験不足」

ライティングというと、セールスレターのように長い文章を書いたり、短いキャッチコピーを考えたり、ビジネスなどの用件を伝える文章だったりいろいろあって、それぞれで書く力を身につける方法は異なるんだよね。

というわけで、ざっくりと分野別に、おおまかなお話をしていきます。

まず、すべての文章力に共通することなんだけど、書いてる絶対量がとても少ない人がいます。単純に経験値不足ですね。作文の天才でもない限り、一定の量を書かないと文章はうまくならないです。

栗林

書くことに苦手意識を持っている人は、「小さい頃に文章がヘタと言われダメ出しされて萎縮してしまう→苦手意識が芽生えたから余計に書かなくなって経験値が稼げなくなる」という悪循環になっています。

読者

「苦手意識が芽生える→書く絶対量が減る→苦手意識が高まる」で、どんどん苦手になるんですね。

というわけで、下手でもいいから、ことあるごとに書くようにしましょう。文章が苦手な人は、メールじゃなくて電話で伝えようとしますね。苦手だから無意識のうちについ避けちゃうんですね。

文章を書いても書いても上達しない原因「頭の中ゴミ箱状態」

でね、「いっぱい書いてるんだけど、いつまでたっても上達しない」って人がいるんだけど、こういう人は環境がごちゃごちゃしているというか、雑多なものに囲まれて生活している可能性があります。

栗林

文章を書くって頭の中が論理的に整理されている必要があるんだけど、この頭の中の状態って環境の影響をものすごく受けるんだよね。

たとえば、ミラーボールがキラキラして大音響で曲がかかってるようなクラブみたいなところで、春のおだやかな風を感じるような優しい絵を描いてくださいって言われたら、なんとなく描きづらいのわかるでしょ。

春のおだやかな情景を頭に浮かべて心で感じながら描かなきゃいけないのに、ミラーボールギラギラで大音響じゃやりにくいでしょ。

読者

心がおだやかじゃないのに優しい絵なんて描けませんね。

文章もそれと同じで、いい文章を書くには頭の中が論理的に整理されている必要があって、頭の中は周囲の影響を大きく受けるから、自分のいる場所をきちんと整理整頓しましょう。

自分のいる場所を整理整頓すると、いい文章が書きやすくなります。

栗林流”整理整頓術”

ちなみに整理整頓の整理とは不要なものを捨てること、整頓とは所定の場所に戻すこと、ですね。これは国語辞典の話ではなくて、私が勝手に決めた定義なんですけどね。あいまいな概念を自分なりに再定義しておくと、論理的に行動しやすくなりますよ。

栗林

ごちゃごちゃしている人のほとんどは、不要なものを捨てていないだけなんです。

読者

私の部屋もいらない服や雑誌が転がっています。

1年間1回も使わなかったもの、1回も着なかった服は間違いなく不要品です。今後も絶対に使わないから。そういうものを全部捨ててみてください。文章を書くのに役に立つから。

セールスレターの上達法「売れている映画、漫画、アニメ、小説を楽しむ」

次にセールスレターのような文章なんだけど、こういう文章を上手に書けるようになるには、有名な映画をいっぱい見る、売れている漫画やアニメをみる、売れている小説を読む、ことをしてください。

栗林

映画や漫画をいっぱいみると文章がうまくなるんだから、楽ちんでいいでしょ。

読者

私も映画や漫画、大好きです!!

だから、ぜひやってみてください。人は物語というか、ストーリーに引き込まれるものなんです。ギリシャ神話も、お話を使って広めようとしたの。キリスト教の聖書も仏教もコーランも、お話が書いてあるでしょ。

昔から人に伝えたいこと広めたいことってのは、物語を利用して広めたの。それぐらい、物語って人に何かを伝えるのに有効な手段なんです。

文章で大切なことは全て「鬼滅の刃」が教えてくれた

栗林

だからみなさんも、人を引き込むようないいレターを書こうとしたら、良い物語をたくさん知ってる必要があるんですよ。聖書や仏教典である必要はなくて、売れたやつなら何でもいいです。

鬼滅でも進撃でも呪術廻戦でもなんでもいいですから、いっぱい観てください、読んでください。ホントなんでもいいです。そういう体験が、長い物語調の文章を書くのにとても役に立つから。

読者

鬼滅の煉獄さんみたいに心を燃やして文章書きます!!

もっとも世界で一番売れた物語って、聖書なんだけどね。

売れる物語の共通要素を入れれば、あなたのサービスも売れますよ

栗林

ちなみに、売れる物語には共通要素があるんですよ。

読者

ぜひ知りたいです!私のサービスも買って欲しい!

まずね、主人公は平凡な人です。でね、その平凡な主人公が、突然のアクシデントに巻き込まれて、身内とか家族とか友人とか、たくさんの大切な人を失います。

そのアクシデントのときに、わりと強めの謎の人物が現れるんですよ。で、その人に導かれるように冒険の旅に出るんだけど、その強い人はすぐにどっかいっちゃうの。

で、旅に出て最初は弱いんだけど、訳アリの仲間に出会って、一緒に旅をするんですよ。

で、中ボスを倒しながらまた仲間が増えていって、旅の途中で伏線を少しずつ回収していきます。で、最後にラスボスと対峙すると、自分には大いなる運命が隠されていたってことがわかって、ラスボスを倒すと終わりの始まりというか、新しい世界が開けるんですよ。だいたいこんな感じですね。

栗林

こういうのをね、神話の法則っていいます。自分が今まで感動した物語を思い出してみてください。だいたい当てはまってますから。

読者

鬼滅の主人公「炭治郎」が家族を失った場面を思い出して、涙が出てきちゃいました…

この法則を細かく解説すると長くなっちゃうから今日は省くけど、このパターンには人の願いが反映されてるんですよ。

自分から世界を飛び出る勇気はないから、偶然や天変地異で自分を冒険の旅に連れ出してくれないかなぁ、自分は平凡だけど実は大いなる運命を背負ってる特別な奴でありたいなぁ、って願いですね。

キャッチコピーやPOPの上達法「味わって考える」

栗林

話がそれすぎちゃったんで戻すんだけど、次にキャッチコピーやPOPみたいな短いやつですね。

読者

私のココナラでいうと、販売ページのタイトルですね!

これは短いコピーの広告やPOPをたくさん見てください。街中の看板とかネットの広告とかをいっぱいみてください。

それでいいコピーだなと思ったら、どうして良いと思ったのか、良く味わって考えてみてください。

あとヴィレッジヴァンガード、ビレバンですね、ビレバンはPOPがとても優秀ですから勉強になりますよ。ドンキもいいですよ。いいコピーやいいPOPをたくさん知ってると、自分でも書けるようになります。

ビジネス系文章の上達法「テンプレ暗記」

栗林

最後にビジネス系の文章なんだけど、苦手意識のある人は、ビジネスメールの書き方とかマナー本がキンドルで数百円で売ってますから、読んでみてください。

読者

サービスを買ってくれたお客さんとのやり取りで使えそうですね!

何が書いてあるかというと、テンプレが載ってます。そのテンプレを使って仕事をしているうちに、テンプレを暗記しますから、それで十分です。神話の法則とかを理解して、キャッチコピーとかPOPをいっぱいみてたら、ビジネス文章で迷うことなんてあまりないですけど、苦手意識のある人はビジネスメールの本とか読んでみるといいですね。

文章に苦手意識のある人って文章があまり好きではないことが多いんだけど、

神話の法則やPOPの面白さに気が付くと文章を好きになれるから、書けるようになりますよ。

本日は以上です。

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