【フリーランス経営哲学講座】#7プロとアマチュアの境界線はどこにあるのか?

読者

最近、WEBデザインの勉強を始めました。勉強中の仲間もTwitterで増えています。でもこの先プロになってお金を稼げるか不安です…

栗林

駆け出しとか勉強中みたいな肩書きがSNSには非常に多いのに、何をどうすればその状態から抜け出せるのかよくわかっていない人が多いです。そこで改めてどうすれば「プロ」になれるのかそのプロセスを言語化していきましょう。

スーパーで一番嫌いなもの「研修中」

スーパーマーケットとかコンビニのレジとかで、研修中って名札をぶら下げてレジを打っている人いるでしょ。ファミレスの店員とかでもいるんだけど。

栗林

私ね、あの研修中って名札が大嫌いなんです。

研修中って名札は、お客に見せるためにつけてるんですよ。

でね、あれはお客に対して「入ったばっかりなのでモタモタすることもあるけど許してね」ってことをアピールしたいんです。へたっぴだけど新人だからクレーム言わないで、ってことを伝えたいんです。

お店はお客をナメていますよ

読者

新人さんなら、レジとかでモタモタしても、しょうがないんじゃないですか?

これの何が大っ嫌いかというと、お客は店員がだれであれ同じお金を払ってるんですよ。同じお金を払ったら、同じサービスを受けるのは当たり前なんです。

それなのに、研修中だからサービスの質は悪いけど同じ代金をいただきます、ってお客をナメてるんですよ。お客の善意に付け込んで、小銭を浮かそうって魂胆がみえみえなんです。

栗林

たとえば、研修中の店員にレジを売ってもらったら、合計代金から1%値引きします、ってならいいよ。

モタモタしてるぶんは1%の値引きに相当する、ってことだからね。でも現実に、そんなレジは存在しないでしょ。

プロ=値段に見合うサービスを提供する人

美容室なんかだと、同じお店で店員Aだとカット3000円だけど店員Bだとカット5000円っていうのがあります。これはOKです。店員Aより店員Bのほうが腕はいいんだろうけど、ちょっと高いんだよね。だから、お客は好きなほうを選んでください、ってことです。

栗林

だけど同じ5000円で、Bさんだと上手でAさんだと下手な仕上がりだったら、お客は普通に怒りますよ。あなただって怒るでしょ。

読者

私だけ下手な仕上がりだったら、もう二度とその美容院に行きませんね。

でね、プロってなんですかって話なんだけど、値段に見合うサービスを提供する人、ってことです。

私駆け出し中とか勉強中とかなんだけど、あわよくば仕事もらえないかなぁ、でもうまくいかなくても怒らないでね、だってまだ駆け出し中なんだもんっ、てふざけんなよ。

お客がプロに求めていること

お客から見たら、相手が駆け出し中だろうが20年のベテランだろうがそんなことはどうでもよくて、自分が払ったお金に見合う仕事をしろよ、ってことです。

栗林

20年のベテランだって、値段に見合う仕事をしなかったら怒られるんだよ。

値段に見合った仕事内容かどうかは、あなたが決めるんじゃなくて、お客が決めるんです。値段に見合っているとお客が判断するから、お客はお金を払ってくれます。

読者

値段に見合っているか判断するのは、私じゃなくてお客さんなんですね。

ということは、プロっていうのは、お客がいくらの値段でどの程度の品質なら納得するのか、の基準を知ってるってことです。お金をくれるのはお客なんだから知ってて当然でしょ。

新人なんて絶対に言うな

そういうプロ同士がしのぎを削って仕事を取り合っている中で、僕は新人だから下手でも怒らないでね、でもお金はちょうだいね、って言ってる人がいっぱいいるんですよ。

栗林

甘えんのもたいがいにしろよ。そんな甘えたことを言ってるヒマがあったら、少しはお客のことを考えろって。お客の求める内容、価格、品質ってどんなんだろうって考えて売るの。

さっきも言ったけど、お客にしたら新人なのか20年のベテランなのかはどうでもいいの。

自分の払える金額で必要な内容と品質があればOK。ということはね、あなたがお客に伝えるべきことは、提供できる内容と品質と金額だけであって、新人であるかどうか伝えなくてよいです。

読者

私、Twitterのプロフィールに「駆け出し」って書いちゃってる!!

お客にしてみれば、私新人ですって言われたら、不安になって仕事頼まないよ。なんで自分が不利になるようなことをわざわざ言うの。お客を不安にさせてどうするの?

最初の仕事を獲得するために必要な態度

読者

プロフィールから「駆け出し」消します!逆に仕事を獲得するために必要なことはありますか?

栗林

じゃあ初めての1件はどんな態度で仕事をとったらいいのかといえば、堂々と自信満々な態度で仕事を受ければいいんです。

自分に自信がないだろうから怖くなっちゃうだろうけど、態度に出さなきゃお客にはわかりっこないからいいの。人間の心の中は、絶対に他人にわからないようになってるから。

ということは、プロになるプロセスって、自分の不安な気持ちを隠してハッタリで正々堂々した態度を出せるかどうかです。

新人がプロになる方法はシンプルです

で、正々堂々した態度でうっかり初めての仕事が舞い込んできたら、値段に見合う品質を提供できるように全力で仕事をするだけ。

栗林

で、値段に見合う品質を全力で出してそれを何件か連続したら、それだけでもうプロです。

プロになるプロセスって、それだけなの。価格が高いからプロとか低いからそうじゃないとかではなくて、その価格において適正な品質を出せたらみんなプロです。

読者

値段に見合う品質を全力で出すって言われたら、私にもできそうな気がしてきました!

そこに新人もべテランもなんもないよ。あなたが不安に思うとか自信がないとかはホントにどうでもよくて、すべての出発点はお客の望みなんだってことがわかれば、プロの入り口に立てますよ。

栗林

あと、最後にちょっとだけ付け加えておくけど、プロになっただけじゃメシは食えないよ。だってお客は全員、プロに依頼するでしょ。ということはプロ同士の中で競争に勝ち抜かなきゃいけないからね。プロになったらプロの中のプロになるんだ、って意識が必要なんだよ。

本日は以上です。

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