【フリーランス経営哲学講座】#6 フリーランスになる前に準備しておくことは?

読者

半年以内にフリーランスとして独立したいです!安定して稼ぎ続けるために準備することはありますか?

栗林

何の準備もなくフリーランスになって、そのまま勢いで成功する場合もあるかもしれないけど、精神的にも経済的にもできるかぎりの準備はしておきたいです。そこでこれだけは絶対に準備すべきことは何かを改めて考えていきましょう。

1つ目「半年分の生活費」

絶対に準備するべきものは2つです。

まず1つ目は、半年分の生活費です。どんなに綿密に準備しても、うまくいかないことってあります。そのときに、再就職したり他の仕事をしたりしなきゃいけなくなるんだけど、そのための準備の時間が半年です。半年あれば、ほとんどの人は生活を立て直すことができます。

うまくいかなくてフリーランスをあきらめたときに、精神的ダメージも受けます。で、精神的ダメージは、何もせずに時間がたてば自動で回復するので、その時間というのも半年あれば十分です。ポイントは、何もせずにいられる時間、ですね。

半年分の生活費は1円も手をつけてはいけない

読者

フリーランスで上手くいかなかった時の保険みたいなものですね。

精神的ダメージがあると、方針を切り替えるのが難しいから、立て直しもうまくいかないです。だから、精神的ダメージを回復させることは、とても重要です。

ということは、フリーランスをはじめるときに、半年分の生活費は1円も手を付けずにもっておくことが必要です。

栗林

さらにフリーランスを継続している時も、半年分の生活費は1円も手を付けずにキープしておくことが必要です。

継続中もいつ何が起きるかわからないからね。

2つ目「お金を稼ぐための経営構図」

2つ目は、お金を稼ぐための経営構図つまり設計図です。設計図通りに実行すれば、予定通りのお金が稼げます。お金のやり取りって算数ですから、計算式通りに結果が出ます。

で、ほとんどの人は、設計図の作りが甘すぎるというか、大雑把すぎます。それは、設計図の作り方を知らないから仕方がないし、どこで勉強したらいいかもわからないだろうから仕方ないんだけど、そもそも、自分オリジナルの設計図なんて作ることは不可能です。

上手くいく設計図の作り方

栗林

この世にない新規の設計図を作るのは、ものすごく難しいんだよ。だから世の中にある設計図なんて、みんなどこかのパクリです。設計図を教える人も、いろんなパターンの設計図を知ってて、それを教えてるだけ。私もそういう中の一人ですから。

ということは、設計図は自分の頭で考えるんじゃなくて、上手くいっている人の設計図をマネすればいい。というか、マネ以外でうまくいく方法はほとんどないよ。

読者

マネって具体的にどうすればいいんですか?

マネをするには、その人に近づいてよく観察したり、話を聞いてみること。相手の設計図を理解するんだ、という気持ちでその人の近くにいると、自然とわかるようになるよ。設計図をマネすることの大切さは、いろんなところで千回以上は言ってるけどね。

設計図の必須要素「フリーランスを撤退する基準」

あと設計図の中に含めなきゃいけないんだけど、みんな忘れていることがあって。それは、撤退の基準です。こうなったらフリーランスを撤退する、という基準です。

栗林

この撤退の基準がないと、やめどきがわからなくなって、ズルズルひっぱってしまって取り返しがつかなくなることがあるよ。

何事もそうなんだけど、始めるのってけっこう簡単なんだけど、やめるのは難しいです。結婚よりも離婚のほうが10倍大変っていうけど、それと同じ。撤退って難しいですよ。だから、こうなったらやめる、っていう基準をあらかじめ決めておくことが必要です。

「度胸がある」の勘違いが最悪の状態を生む

読者

でも自分が上手くいかないなんて考えたくないです…

誰でもそうなんだけど、始めるときって順調に行っている時の想像ばかりします。でも、最悪の状態になったことを想定しながら始める人って、ほとんどいません。

栗林

でもね、最悪の事態を想定しながらも、きちんとスタートを切ることができたのなら、それは準備がしっかりとできている証拠です。

最悪の事態って、想像すると不安でしょ。ということは、その不安をかき消すための準備をきちんとして、不安を失くそうとするよね。大きな不安を抱えたままスタートを切るって、それは度胸があるんじゃなくてただの無謀です。

だから、最悪の事態を想定して、それでいてきちんとスタートを切るってのは、とても大事なことなんですよ。本日は以上です。

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