【フリーランス経営哲学講座】#32「疲れ」とどう向き合っていけばいいか?

読者

フリーランスは会社員と違って業務時間などが決まっていないので、ずっと仕事をしてしまう人が多いと思います。どうしても疲れが溜まると思うのですが、何か良い解消法はありますか?

栗林

フリーランスとしてある程度軌道に乗ってくると、次第にマンネリ化が始まって目の前の仕事をこなしていくことに対して「疲れ」が溜まってきます。そこで個人としてどうリフレッシュをすればいいのか、疲れとうまく付き合いながらモチベーションを維持すればいいのか、普段意識している健康法などをシェアします。

疲れには2種類あります

人間はね、楽しいことをやっても、やりたくないようなつまらないことをやっても、何かの活動をすれば、疲れるものなんですよ。

栗林

たとえば私は、魚釣りが好きなんです。で、朝早くから日が暮れるまでずっと立ちっぱなしで釣りをするから、1日終わるとめちゃくちゃ疲れるんですよ。でもね、その疲れを嫌なものと思ったことはなくて、今日も1日楽しかったと思って寝るわけです。

だからね、みなさんが思う、リフレッシュしたいような疲れというのは、つまらないことをやらなければいけなくて、それですごく疲れて嫌だな~、と思うような疲れですよね。

読者

「楽しかった疲れ」と「嫌だった疲れ」があるのは興味深いですね。

リフレッシュしたい=嫌なことをやっている

つまりね、身体がいくら疲れようがどうだろうが、楽しいって思っちゃえば、疲れてても家に帰って気持ちよく寝られるわけです。魚釣りの疲れと同じで、リフレッシュとかはいらないですよね。

リフレッシュしたいと思うってことは、嫌なこと、嫌いなことをやってるんだって。やらずに済むならやりたくないっていうか。

栗林

でね、仕事に対してね、いやだな、やりたくないなと思うのは、自然な反応と言うか、そんな悪いことじゃないです。ただ、リフレッシュを考える前に、仕事が嫌だなとか、やりたくないなと思う気持ちそのものをね、ちょっと減らすことを考えたほうがいいです。

でね、仕事が嫌いな気持ちを減らすっていうのは、工夫とか努力が必要なんです。いつか話したかもしれないんですけど、

この世はね、工夫とか努力をしないと楽しめないようになってるんです。

読者

何も考えずに周りと同じことをしていたら周りと同じ人生になりますね。通勤の満員電車なんて嫌です!

仕事を手っ取り早く楽しむ方法「お金の目標を決めてがんばる」

お金を払えば楽しめるということは、お金をもらう側はつまんないですよ。この世はね、相反する2つのことが、いつもセットなんです。楽しいという現象が出現したら、必ず同時にどこかで、楽しくないって現象が出現してるんです。

で、仕事を楽しいと思えるような工夫とか努力のやり方なんだけど、一番手っ取り早いのは、売り上げ目標とか利益の目標とか、お金の目標を決めてがんばることです。

栗林

例えば、今月は売り上げ100万円達成するぞとか、そういう目標をゲーム感覚で決めて実行するんです。で、達成したら自分にご褒美みたいな。こういうゲームをね、サロンの仲間とか、あとで話すブロックチェーンとか、そういう身内でやると面白いんです。

読者

仕事を「つまらないもの」ではなく、「お金のゲーム」だと思えば楽しいですね!

仕事をゲーム化する条件「売り上げの伸びが期待できる」

お店だとね、販売個数とか来店客数とかをゲームの目標にできるんだけど、デザインのフリーランスなら、売上金額か通帳残高をゲームの目標にしたほうがわかりやすいかな。このゲームをやるには条件があってね、売り上げの伸びが期待できる仕事じゃないとダメなんですよ。

斜陽産業っていうか、落ち目のビジネスでこういうゲームをやっても、全然盛り上がらないんですよ。だからね、ある程度伸びしろのあるビジネスがいいですね。

栗林

さっきも言ったけど、この世はね、良いことと悪いことはセットなんです。例えばすごい美人の彼女ができたとしたら、その彼女は掃除が全然できないとかね。すごく自分に尽くしてくれる彼女なんだけど、お金の管理ができないとか。

もっとシンプルにね、例えばイケメンなんだけど背が低いとか、視力はいいんだけど虫歯が多いとか、だいたいどんな人みても、良いことと悪いことはセットなんですよ。

フリーランスは、つまらないから面白い

だからね、どんなに儲かる楽しい仕事でも、多少のつまらなさってあります。そのつまらなさをすべて解消してしまうとね、味気のない人生と言うか、よくわからない虚しさみたないのを感じたりもします。だから、どんな仕事も多少のつまらなさってあるよって。

読者

つまらなさは、楽しさを精いっぱい味わうために必要な材料と考えます!

ただ、そうはいってもね、仕事がものすごくつまらないとしたら、それは何かを変えましょう、っていう神様からのお知らせかもしれないです。

栗林

何かを変える何かっていうのは、小さな改良の積み重ねが必要なのか、根本的にビジネスの構図を作り変えないといけないのか、それは人によって違うから、何とも言えないので、変えることをいろいろチャレンジしてみるといいです。

変えることのチャレンジなんだけど、小さいことから始めるんですよ。

大きく変えようとすると、何年もの努力を無駄にします

ダメな人って、ちょっとでも嫌なことがあると、ちゃぶ台返しみたいに全部ひっくり返しちゃうんだけど、いきなりちゃぶ台返しはうまくいかないし、もったいないんだよね。

栗林

サラリーマンに例えるとね、仕事でちょっとでも嫌なことがあるとすぐに転職しちゃう人。はたから見て、そんな理由で転職しちゃうの?みたいな人いるじゃん。そんな理由で辞めちゃうんなら、もうちょっと下調べしてから就職先決めなよ、って思うでしょ。

読者

何年も勉強して就職したのに、すぐに辞めちゃうのはもったいないですね。

そんな感じでね、どうしてもこれはダメだな、って思えば根本的に変えていいけど、そう思う前に、たくさんの小さい改良をやってからのほうがいいですよって。

質の高い休息を取らないと、質の高い仕事はできません

今日のメインテーマは、リフレッシュする方法だったよね。リフレッシュはね、

疲れていようが疲れていまいが、あらかじめ日にちや時間を決めて、強制的にリフレッシュを取ったほうがいいです。

フリーランスだと誰かに決めてもらうことはないから、疲れたなと感じるまで突っ走って、疲れを感じてから休憩を探すんだけど、そのときはすでに予定一杯で休めないんですよ。

栗林

で、疲れがたまったまんま外せない予定をこなし続けて、さらに疲れがたまるという悪循環。疲れってね、溜まりすぎると取るのがすごく大変なんですよ。

読者

疲れを溜めすぎて病気になったら、時間とお金のロスが大きすぎます。

休日をカレンダーに入れてください

だからね、自分の身体の特性とかを把握してね、毎週の定期的な休みと、年に数回の長期休暇をあらかじめ設定したほうがいいです。

栗林

もちろん、駆け出しの時は定期休みもへったくれもないんですよ。1年ぐらいはね、休みなしで突っ走る覚悟でやらないとダメです。でもね、1年も突っ走るとね、だいたいはメドが立つもんですよ。1年も突っ走ってメドが立たなかった、それは方法とかがたぶん間違ってるんだよ。

で、1年も突っ走ってメドが立ってきたらね、今度は強制的な定期休みを入れてね、それでも売り上げや利益を落とさないって工夫をあれこれやるんですよ。これはね、1年も突っ走った人なら、わりとあっさりうまくいきますよ。それだけに実力ついてるから。

読者

突っ走っている間は、1年後にゆっくり休める未来を思い描くと、がんばれそうです!

健全な人生には退屈が必要です

短いリフレッシュはね、1人がオススメです。一人のほうが、何も考えずに休めるから。昔の私はね、週に1度は仕事を早めに切り上げてスーパー銭湯に行って、ゆっくり晩御飯を食べてました。やってみるとね、お風呂はすごく気持ちよくて疲れはとれるけど、帰り際はけっこう退屈を感じてました。

栗林

退屈ってことは、エネルギーが余ってるってことで元気な証拠だから、OKかなと。これを毎週定期的にやってましたよ。

読者

退屈を感じると、仕事したくなってきそうです!

長期休暇は、旅行ですね。ただね、旅行中も仕事のアイデアは頭から離れなかったですけど。作業は嫌いだけど、アイデアを考えるのは嫌いじゃないので、これはこれで良かったです。アイデアを考えるのが嫌いな人は、さすがにフリーランス向きじゃないです。ほとんどの雇われの仕事って、言われたことをやればいいから、そんなに考えなくてもいいんですよ。考えるのが嫌なら、雇われに戻ったほうがいいですよ。

本日は以上です。

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