【フリーランス経営哲学講座】#30「仕事ができる人」の特徴とは?

読者

楽しそうにフリーランスをやっている人は仕事ができる印象があります。私も仕事ができるようになりたいのですが、何かアドバイスをいただけますか?

栗林

よく「仕事ができる」という評価をされる人がいるが、結局それは何をもってして仕事ができるのでしょうか?スキルが高いのか?細かいところだと例えばメールの返信が早いのか?「仕事ができる」という表現の具体的な中身について改めて考えてみましょう。

フリーランスは手元現金を多く残したヤツが勝者です

仕事ができる人とか、そういう評価をされる人ってことなんだけど、フリーランスにはあんまり関係のない話だよね。

読者

フリーランスには関係ないんですか?仕事ができる人がフリーランスになる印象があります。

以前も言ったけど、フリーランスは自営業者というか、自分でビジネスをする人なんですよ。で、ビジネスは手元現金をどれだけ多く残すかってゲームだから、フリーランスで仕事ができるって言ったら、手元現金が多い人が仕事ができる人、ってことになるよね。

栗林

メールの返信が遅かろうが、制作技術が素人ぽくってド下手クソだろうが、手元現金が多ければチャンピオンですよ。それが、ビジネスというゲームの勝敗を決めるルールだからね。

そうはいっても。今日はそういう話じゃないんだよね。それはわかってますよ。ただね、フリーランスでやっていくなら、それぐらい振り切った考えを持ってね。

どうしたら手元現金を最大効率で増やせるのか、そこに一番集中するんだよ。

フリーランスで大切なことは全てモンハンが教えてくれた

今ね、Switchでモンハンライズってゲームをしてるんだけど、YouTubeでは1秒でも短い時間で強いモンスターを効率よく狩る方法を、みんなが競いあってアップしてるの。ホント、秒単位の戦いなの。私は上手じゃないから動画見てもその時間内で狩ることができないんだけどね。

でも、1秒でも短い時間で狩れるように、できるだけ特化してあらゆる工夫をするんですよ。そういう、たった一つの目的のために他を捨てて研ぎますことを競い合うって、面白いなって思いますよ。

読者

フリーランスだったら手元現金を残せれば、他は捨てても良さそうですね。

仕事ができるお笑い芸人にはならないでください

栗林

というわけで、本題に入ります。仕事ができるとはどういうことかというのは、私に言わせれば「イケメンってどういう人」「かわいい人ってどういう人」というのと同じです。

どういうことかって言うと、すべて他人が決めることであって、自分では決められないこと、という意味です。自分で自分のことをイケメンっていたら、狩野英孝っていうお笑い芸人になっちゃうんですよ。

だから、自分で自分のことを「仕事ができる人です」って言ったら、それはお笑い芸人だってことですね。あと、自分で自分のことをカワイイって言っている売れないアイドルとかいるじゃん。あれって、すごいイラッとさせるよね。

読者

自分のことを「カワイイ」って言う女友だちがいますが、「自分で言うなよ」って思ってしまいます。

話が違うんだけどさ、とあるホストクラブの看板にね、男性の顔のドアップがあってね、そこに「職業:イケメン」って書いてあったの。なんかすごいウケました。看板としてはすごく上手ですよ。その言葉のセンスからね、ここに行ったら楽しませてくれそうだな、って思えるよね。

仕事ができるフリーランスになるための最初の一歩

話をもとに戻すとね、仕事ができるかどうかは、すべて他人に判断してもらうってことなんですよ。

栗林

ということはね、他人と言ってもいろいろいるでしょ。だから、どの他人に「仕事ができる人」って評価されたいのか、そこを決めないと具体的行動の答えはないですよね。

たとえば、営業で仕事ができる人って言われる人が、顧客と関係のない社内の報告事務作業とかをミスったりしても、大して評価は落ちないでしょ。プレゼン資料や納品書類がちゃんとできれば、他の書類はミスってもokみたいな。でも、正確な書類作成が求められる会計事務職とかでミスってたら、そいつダメでしょ。

読者

同じミスでも評価の落ち方が違うんですね。

相手の考える「仕事ができる」を把握してください

というわけで、スキルとか技術とか、メールの返信が早いとか、そういう行動の具体的なのじゃなくて、仕事ができるというのを、別の視点でお話します。

さっきも言ったけど、仕事ができるかどうかは他人が決めることなんだよね。ということは、その人が思う「仕事ができる人」というのが何かを知って、その通りに演じれば「仕事ができる人」って思われるわけです。

ということはね、その人が何をもって「仕事ができる人」とするのか、それを把握する能力が高い人こそが「仕事ができる人」だよね。

栗林

みんな職場とかで、仕事ができる人と思われたくて、いろいろするじゃん。でも、上手くいかないんだよね。それって、相手が求める「仕事ができる」を読み間違えているんだよね。

読者

掃除が抜群にできても、接客の仕事でお客さんを放置して掃除していたら怒られますね。

相手の好みが分からなければお金はもらえない

デザイン事務所かなんかだったんだけど、私のデザインすごくいいのに、上司がわかってくれないからやめるんだって話を聞いたことがあるんだよ。でもね、フリーランスになったら、ものすごいたくさんのお客さんの好みに合わせて作らないといけないんですよ。

栗林

それをね、たった一人の上司の好みに合わせられないって、あんたダメだよって。フリーランスになってお客から自分のデザインをダメ出しされたら、お客がわかってないってお客に文句言うの?そんなこと言ったらお金もらえないよ。

演歌歌手の北島三郎はね、若い頃に船村徹先生に稽古をつけてもらってたの。でも、全然教えてもらえなくって、北島三郎は売れなかったの。そこである日、船村徹先生そっくりに歌ったの。そしたら「お前うまくなったなぁ」って言われて、そこから売れ出したの。

プロだったらね、お客の好みぐらいさっさと把握してね、ハイハイって言ってさっさと相手の好みに合わせられないとダメだよ。

僕はこうなんです私はこうなんですなんて、10年早いわ。そういうのは、売れてから言えって、金を稼いでから言えって思うよ。

読者

いくら技術があってもお客の好みに合わせられなければ、意味がないですね。

仕事ができない人の特徴「自分はこれが正しいと思う」

すぐ話がそれちゃうんだけど、仕事ができる人っていうのは、上司とか同僚とか部下とか、一緒に仕事をする人が仕事で求めることとか、好みとかを的確に把握できる人のことです。相手の求めることさえ把握しちゃえば、あとはやるだけだから、すごく簡単ですよ。

栗林

で、相手の求めることが把握できない人っているんだけど、そういう人のほとんどは「自分はこれが正しいと思う」という価値観や強い信念を根っこに持っています。自分が信じる価値観や強い信念が根っこにあると、人を見るときにフィルターがかかってしまって、正確に把握することができなくなります。

読者

「自分は正しい、相手は間違っている」と思っていると、相手の好みも間違っていると思っちゃいますね。

さらにね、自分や信じる価値観や強い信念を人にわかってもらいたいという思いがあるから、自分の思いを伝えることに意識が向いてしまって、人の話をあまり聞けないというか、他人をわかろうという気持ちがわいてこないんですよ。

自分を捨てられる人=仕事ができる人

たとえば、犯罪者の気持ちや思いを正確にくみ取るって難しいんですよ。みんな、犯罪はいけないことって言う強固な価値観があるから、犯罪者の感情を理解しようって気持ちが起きにくいんですよ。もちろんね、犯罪はダメだって強固な信念は持ったほうがいいですよ。

ただ仕事とかはね、相手に対する理解を深めるために、自分の価値観や信念は全部横に置いたほうがいいです。

栗林

相手を理解したらね、自分の価値観や信念はまたもとに戻せばいいんだから。それぐらい、臨機応変に自分を捨てる、ということができる人が、仕事ができる人ってことですね。ちなみに、自分も含めて人を理解できるようになると、人生楽しくなりますよ。なんたってこの世は、人の集まりだからね。猫や犬もいいけど、人が一番楽しいですよ。

読者

素直に相手の言うことを聞ける人は、人からも好かれますね!

本日は以上です。

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