フリーランスでも、きちんとしたオフィスがないと信用されないんじゃないかと不安に思う人がいます。また、フリーランスとして収入が軌道に乗ってくると、きちんとしたオフィスがあってもいいのかな、と考えるようになる。そこで、フリーランスのオフィスや働き場所について考えてみたい。
オフィスよりも「頼んだ仕事をやってくれるか」が大事です
これもね、いつか話した株式会社の話と同じで、その人がどこにオフィスを構えていようが、どんな場所で仕事をしていようが、お客には何の関係もないですよ。
オフィスを構えていた方が信用されると思っていました!
お客はね、あなたの肩書とかオフィスなんてなんにも気にしてません。
もっとも気にしてるのは、自分が頼んだ仕事をやってくれるかどうか、それだけです。
ちなみに、お客はどうして肩書きやオフィスを気にしないかわかりますか?お客に限らず人というのはね、その人が自分で発する言葉よりも他人の言葉を信用するからです。
わかりやすく言うと、自分で自分のことを「俺って実はスゲーよ」って言っている人って、あんまり信用できないですよね。でもね、仲の良い友人から「○○さんは仕事が丁寧だよ」って言われたら、○○さんはホントに仕事が丁寧なんだな、と思うでしょ。
私も自慢は信じませんが、他人からの評価は信じてしまいますね。
これはね、人というのはみんな、自分のためにウソをつく、自分に有利になるようにウソをつく、っていうふうにあなたが思ってるし、みんなもそう思ってるからです。
人は本人よりも第三者の評価を信じます
前にも言ったけど、人というのは自分が思うことは、他人もきっと同じように思うだろう、と思い込んで生きています。例えば、自分は泥棒をしないから、きっと隣の人も泥棒しないよね、だからここに貴重品を置いておいても大丈夫だろう、って思ってレストランなんかでは貴重品を置いたままトイレに行ったりするんですよ。
でね、人というのは誰でも、自分が有利になるために小さなウソをつくんだけど、それは自分が有利になるため、という目的があるんです。ところがね、「○○さんは仕事が丁寧だよ」って誰かに話したところで、話してる本人に何もメリットはありませんよね。
その人にメリットがないってことは、自分のためにウソをつく必要がないから、ウソは混じってないので信用できるぞ、って思うんです。
「メリットがない人の言葉」を疑う理由がないですね。
だからね、他人が他人を評価する言葉って、信用されやすいんですよ
信用されたければ実績とお客様の声をひたすら載せ続けろ
反対に、自分で自分を評価する言葉って信用されません。そこにはウソが混じってるって思うから。だから、仕事の宣伝をするときに、実績とお客様の声をひたすら載せ続けろって言い続けてるんです。
アマゾンとかでも、たくさん売れてるモノって安心するでしょ。たくさんの人が買っていてみんなも使ってるんだから、きっと大丈夫だろうって。これが実績ですよ。
アマゾンも楽天もランキングが高い商品は、説明を見ないで買っちゃいますね。
「永遠実績掲載=信用度MAX」の法則
つぎに、アマゾンとかで星の数と評価の内容をみるでしょ。実際に買った人がどういう感想をもったのかが評価です。でね、実績と評価って、購買決定においてすごく大事でしょ。
ちなみに実績って、私は1000件仕事しましたって自分で言っても、ぜんぜん信用してもらえません。だから、デザイナーの人なら作品の実績を全部掲載して、全部だよ、っていつも言ってます。
言葉ではなくて背中で語るんですね。作品が掲載されていたら「ちゃんと作ったんだな」って信用できます!
ちなみにトイレのリフォームを教えたことあるんだけど、このときは、何年何月何日〇〇市××区、イニシャルでN.H.様宅TOTOトイレ型番何々みたいな感じで、一覧でホームページにずらっと表示しました。そうするとね、画面をどれだけ下にスクロールしても実績表示が終わらないんですよ。
ここまでやるとホントに信用されるんです。
事業が軌道に乗ったらオフィスを持つ
えっとオフィスの話だったと思うんだけど、というわけでね、肩書とかハッタリのためにオフィスを持つ必要はないですよ、ってことです。でね、いつぞや話した株式会社と一緒で、事業が軌道に乗ったら、お金をかけてでもきちんとした仕事スペースをもったほうがよいです。
整理整頓の話をしたときにも言ったと思うんだけど、人の脳って環境の影響をものすごく受けるんですよ。だからね、ミスのない精度の高い仕事をしようと思ったら、そういう環境に囲まれる必要があります。
周りが騒いでいるファミレスで精度の高い仕事は、できないですね。
稼ぎたいなら癒し空間を作れ
あとね、フリーランスってどんどん変化していかなきゃいけないんです。
小さなクリエィティブを繰り返していかないと、稼ぎがすぐに減っていくんですよ。
「お客さんが求めている物の変化」に対応できなければ、稼ぎが減っていくのは当然ですよね。
でね、小さなクリエィティブができるかどうかも、環境の影響をものすごく受けるんです。だからね、オフィスっていうのはお客の目線を気にして考えることじゃなくて、自分がいかにして快適な仕事ができるか、っていう環境づくりの点からやっていく必要があるんですよ。
私のオフィスなんて、ガンダムのプラモデルがガラスケースに整然と展示されていて、大きなディスプレイでいつでも動画が楽しめてね、ゆったりとしたソファがあってね、スイッチもできてね、こんどモンハンやろうと思ってるんだけど、ただの癒し空間ですよ。
でもね、私にとって最高の癒し空間だからこそ、リラックスしてクリエィティブなアイデアがどんどん出てくるんですよ。
オフィスに来客スペースは必要ありません
仕事して利益が出たらね、こうやって自分のために投資して、さらに豊かになっていくんです。フリーランスのオフィスというのは、自分のために何をしたっていいんだから、自分のために好きなことをじゃんじゃんやる場所、ってところでいいんですよ。
そう考えると、すごくワクワクしてきました!私も稼いで自分だけの癒し空間作ります!
来客スペースなんて、まったく必要ないですよ。自分のための快適空間に、他人を招き入れる必要はまったくなし。オフィスに関しては自分さえ良ければいいんだから、立地とか広さとかも、自分だけが満足できればそれでOK。
そうやって、自分が満足できるように、お金をいっぱい稼ごうね、ということです。
本日は以上です。
フリーランスはカフェで働いているイメージがあります。でも電話番号が携帯だけだと信用されなさそうなので、「オフィスも必要なのかな?」とモヤモヤしています。打ち合わせにも使いますし、フリーランスもオフィスは必要なのですか?